2007年12月11日火曜日

アニメ「機動戦士ガンダム Ms igLoo」◎

BS11で放映していたのを録画して見終わりました。OVAとして発売されていたもののようですね。第1期が3話、第2期が3話(全6話)。

主人公はジオン公国軍の第603技術試験隊に所属する技術中尉オリヴァー・マイ。兵器の試験を担当する艦に搭乗し、実戦における兵器の性能の記録などを本国に送るという役割を果たしている。その艦に、次々と送られてくる新兵器と、その兵器に命をかけるパイロットたちの姿を、オリヴァーの視点から描くもの(期間的には0079年の最初から始まって、0080年のア・バオア・クー陥落まで)。本来なら「技術評価試験」を行っている艦であるはずなのに、戦局の変遷に伴って、評価試験という名目の実戦にかり出されていき、最後はア・バオア・クー防衛戦に敗北する…。

映像が全て3DCGで作られていて、映像を作りたいためだけの作品なのかと思っていたけれど、しっかり人間ドラマになっていて、すごくいい作品だった…というのが感想。最終回なんて、ボロボロ泣いてしまいましたよ(をを〜ん)。


私はファーストガンダムにほとんど思い入れがなくて、ただ、さらっと見たことがあるだけなのだけど、このigLooを見たことで、一年戦争の経緯をちゃんと知りたいと思ったり。ガンダム本編は、地球連邦軍側の視線だったし、ジオン軍…というと、「ワインを飲んで威張っている軍人」というイメージしかなかったけれど、Ms igLooを見て思い知らされました。

ジオンが敗戦国であるということ。
最前線の兵士たちは、否応無く命をかけて戦わなければならない、ただの1個人であったこと。

敗戦色の濃くなった戦局に巻き込まれ、個人の精一杯の力と心を出していく兵士たち。評価も終わっていない、整備もままならない、旧式の機体に搭乗させられ、それでも公国のために!…と命をかける実戦経験もない少年兵士たち。


戦争ものって、どちらの視点で見ても悲しい物語にしかならない…と。



映像が全て3DCGでできていて、最初は人間の動きなどにギコチナさを感じていたけれど、物語に入り込んでいくに従って気にならなくなりました。動きはぎこちなかったけれど、顔の表現はかなり魅力的に作られていました。個人を特定できる顔の造作になっていたし、表情にきちんと感情が表現されてました。

3DCGで作られたリアルな映像作品ということで、劇場版のファイナルファンタジーを思い起こすけれど、FFでは人物の表情が不満足だったけれど、この作品の登場人物たちの表情は格段と豊か。



ところで、脇役として出てきた、ちょっとアホっぽいお調子者テストパイロットの東洋系ワシヤ中尉が妙に気になりました。ん?なぜ?と思ったら、声が福山潤くんでした。ワタヌキ〜♪(笑)

一年戦争の歴史に興味が湧いてきたので、友人に録画してもらった劇場版のファーストガンダムもちゃんと見ようっと。

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