2008年9月18日木曜日

映画「デトロイト・メタル・シティ」 ○

見てきちゃいました。DMC。

松山ケンイチ主演のコメディ映画。オシャレなポップミュージシャンを目指して東京に出てきた青年が、何故かデスメタルバンドのカリスマボーカリストになっちゃった〜というお話。デスメタルが嫌いな彼女に、正体がバレそうでバレないハラハラドキドキのコミカルさが楽しかった〜。

コメディ映画なので、深い設定などはま〜ったく考えずに見るとヨシ。
そういう映画だと理解した上での感想は ○。

松山ケンイチ、若者文化、ロック、ドタバタコメディがキライじゃなければ、1000円ぐらいで見るには楽しい映画でした。1800円は……ださないかも(をい)。


いやいや、「ありえね〜〜っ!」な場面が次々と展開されていくんだけど、それがバカバカしくて面白くて笑える。実写じゃ無理っしょ?…と思える状況を、いとも簡単に実写化しているところが潔い!(笑)

松山ケンイチは、それほど好きではないけれど、演技がすごい。オシャレ系というより、超田舎臭いオドオド系の男の子(根岸くん)の役をコミカルに演じている姿も、ドスの利いた声でデスメタルバンドのボーカリスト(クラウザーさん)を完璧に演じている姿も、どっちの演技にも感動。クラウザーを演じている姿は「これ、バンドとしてアリかも!」と思わせるリアルさ。根岸くんを演じているときの「いや〜、恥を封印して完璧にバカバカしさを演じました!」っていう捨て身(?)の演技がリアルを通り越して笑いを誘う。


ある意味、B級映画なわけなんだけど、それをトコトンやってのけるところに敬意を表したい。

笑わせてくれてありがと〜。



…んでも、原作を読んでみたい…とは思わなかったっす。
映画で笑って、それで十分楽しませていただきました。


余談ですが、ライブハウスで観客が「DMC!DMC!」と連呼する場面で、「TMG!TMG!」…と聞こえてしまったのは、私の脳みその変換機能の賜物です(笑)
※TMG=Tak Matsumoto Group

あ〜、それから、ジーン・シモンズ(KISS)が出演していたのにもビックリ(笑)。そういえば、DMCのメイクってKISSっぽいよね。

2008年9月10日水曜日

映画「20世紀少年 第1章」○

見てきました、「20世紀少年」。

なかなか面白かったです。評価は○ぐらいかな。

原作が面白いという話を聞いていたので、以前から微妙に気になっていた作品。原作を読もうかどうかウダウダしているうちに映画化されて、おまけに主人公が唐沢寿明(わりと好き)。うん、こりゃ見に行かなくちゃ!…となったわけ。

映画の公開前に原作コミックスを2巻まで買ってきて読んだんですが、原作の絵とテンポが私にはあまり合わなかったのでギブアップして、いきなり映画を見てみることに〜。


うん、なかなか面白かった。

原作を読んだ人には、きっと深い設定が端折られたりしていて歯痒い感じがするんだろうな〜というのも、なんとなく分かる。デスノートやクライマーズハイでは私もムズガユさを感じた。でも、逆にまるっきり知らないと「次はどうなる、次はどうなる?」ということに集中できるので意外と素直に物語に入り込める。細かい設定も、なんとなく自分の中でテキトウに補完して流れを楽しんでいる。

原作2巻分だけを読んでしまっていた私がビックリしたのは、オッチョ。

2巻分読んだところでは、絶対にオッチョがともだちだと思っていたのに、なんだか妙にカッチョいいトヨエツが出てきてビックリ! そういえば予告のトレイラーでトヨエツ出てきてたじゃん。あぁ、トヨエツがオッチョだったのね!(トヨエツは私の好みじゃないはずなのに、妙にカッコいい〜と心が揺れちゃいました)。

役者の演技もいい感じ。ちょっと情けないけれど、心の奥の責任感を少しずつ引き出されていく主人公を唐沢寿明。男勝りの女性は誰がやるんだろう…と思っていたら常磐貴子。私の思う彼女の印象って「男勝り」とは違うはずなんだけど、しっかり「男勝り」が板についている感じ。その他のキャラも、それぞれの役者の味を十分に出していて、演技を見ているだけでも楽しい。

1人(いや2人?)だけ、え〜この人なの?と思ったのは双子役の佐野史郎。いやいや、佐野史郎は変な役はお得意だと思うんだけど、さすがに双子の映像は気持ち悪すぎ(笑)。


そして、最近映画を見に行くと必ず書いているような気がする感想

 長過ぎるよ〜!

いやいや、長い原作を三部作にするだけでも大変なんだろうから、それをさらに短くするのは大変なのかもしれないけれど、途中からちょっと集中力が切れてきました。地下にみんなが集まったところあたりから、「どんな風に「つづく…」と終わらせるんだろうな〜」ということばかりが気になって、演出に1つ1つに「あぁ、これだな?」…いや違った…「あ、ここか?」…また違った…「さぁ、これだな!」…まだ続くのか……と、だんだん面倒になってきちゃいましたよ。決意表明後のモノクロ静止映像になる演出なんて、もう、いかにも「to be continued...」って演出じゃん!

全体のボリュームが分からないから、どの辺で終わらせるとキリがいいのか分からないってことがアダになって、最後の30分ぐらいは、変なところに神経をすり減らしちゃいました。

…これが演出の狙いだとしたら、それはそれで大成功なんだろうけど、いや、見ている側は疲れますから……(涙)。


それに、なんだかもんのすごいことになってましたね。あれ、すでに東京はまっさらのサラ地になりそうだし、登場人物は全員死亡〜な雰囲気なんですけど、ちゃんと第2章には皆さん出演するようで…。うん、あの映像は派手に作り過ぎなんじゃ?(苦笑)



と、ちょっとマイナス感想も書きましたが、続きが気になるし(原作を読む気はなくなったし)、役者たちの演技がそれぞれすごくいい感じだったし、第2章も見に行こう〜と思いましたヨ。TVで放映されるのも早いだろうけど、これは映画館で見た方が楽しいかも、ってことで。