2008年8月27日水曜日

映画「突入せよ! あさま山荘事件」○

「クライマーズ・ハイ」がなかなか良かったので、同じ監督さんの実話ものの映画ということで、「突入せよ! あさま山荘事件」(2002年公開)もDVDレンタルで見てみました。

子供の頃にTVで中継され、誰もがその画面に釘付けになっていた事件。事件の内容は全然分からなかったけれど、子供心に緊迫感がくっきりと植え付けられた。その「あさま山荘事件」を、佐々淳行の視点で追った実話もの。地元警察である長野県警と警視庁から派遣された佐々たちとの醜い主導権争いや、緊迫感のある突入シーンなどが描かれている。

役所広司が、もの腰やわらかな中に芯を持っている佐々役を好演。佐々淳行という人物をそれほど良く知っているわけではないけれど、私の中の佐々イメージにピッタリ。

現場の緊張感は、「これは映画館に見に行かなくてよかった…」と思ったほど(一部は怖くて画面から目をそらして視聴)。主人公の佐々が死なないことは分かっているけれど(映画の中にもエキストラで出演していたし!(ビックリ〜!))、部下たちの誰が犠牲になるのか分からない状態での緊張感溢れる映像はドキドキもの。TV中継で印象の強かった鉄球の裏側では、機動隊の人たちがこんな緊迫した状況で働いていたのか……と、怖さと感動で涙がホロリ。


「クライマーズ・ハイ」と同じように、一般人の目からは見えない部分の実話を映像化したもの、なのだけど、見終わった後の印象は、今回の「あさま山荘事件」のほうが強烈命がかかっている緊迫感のある映像が続いたからなのかもしれないし、原作と比べながらじゃなく最初から映像の世界に入っていけたから、なのかもしれない。原作を読んでから見たら、また違った感想になったのかも。そして、原作には、登場人物たちのもっと細かい心の中の葛藤が描かれているんだろうな…。機会があったら原作を読んでみよう…と思うワタクシでありました。


…それにしても、最近、実話ものや歴史ものを見ていることが多いですよね、私。子供の頃も、仕事をしていた頃も、ま〜ったく興味がなかったこと。その反動で、今、いろいろなことを知りたいと思っているんだろうか。学生時代ぐらいに気がついていれば、もっと博識な人間になれたんだろうになぁ…(苦笑)。

監督:原田眞人
出演者:役所広司、 宇崎竜童、 伊武雅刀、 天海祐希
収録時間:133分
レンタル開始日:2002-11-01

Story
72年に日本全土を震撼させた実話を元に、『金融腐蝕列島呪縛』の原田眞人監督が役所広司を主演に迎えて描いた社会派アクション。警察に追われた連合赤軍は人質とあさま山荘に立てこもった。雪と氷に閉ざされた地で警察と犯人の息詰まる攻防が始まる。 (詳細はこちら



ちなみに…DVDレコーダ(プレイヤ)が壊れているのでノートPCをTVに接続し、音声はBoseのホームシアターに接続して視聴しました(なので、ぱっと見は、いつもと変わらない)。PCからTVに出力した映像があまりにキレイでビックリ! ふつーにDVDプレイヤで見ているかと錯覚しちゃいましたよ。PCってすごいなぁ〜(地上波の番組は録画もしてくれるしね〜)。……と、PCを酷使すると、こんどはPCが壊れたりしそうなので、お手柔らかにいかなくちゃ……。