2009年4月21日火曜日

劇場版「名探偵コナン 漆黒の追跡者(チェイサー)」○

名探偵コナン 劇場版 第13弾「漆黒の追跡者」を劇場で見てきました。

うんうん、面白かった。
…って、まぁ、コナンファンの私の言葉だからあんまり参考にならないだろうけどね(笑)。以下、重要なネタバレはありませんが、少しでも内容を知りたくない方は読まないように。






今回の劇場版は、かなり黒の組織に深く関わる内容だったのでビックリ。
名探偵コナンの劇場版は、原作から離れた外伝的な内容になることが多いので、黒の組織のメンバーが出てきても、ほんの少しだけの関わりしかなかったのだけれど、今回の映画は、今までの黒の組織とコナン&灰原との間にあった事件を掘り起こしての「総まとめ」的な展開。そして、新一とコナンが同一人物であることが組織に知られてしまう可能性がある…というところまで話が進んでビックリ(とはいえ、原作との兼ね合いで、それは決してありえないというヨミができるので安心してみていられたけど)。

アニメの時間帯が移って、第1話と第2話を放映したことから「10年以上続いている長寿番組に新しい視聴者を誘い込む計画」でもやってるんだろうな、と思っていたけれど、今回の劇場版にも同じような思惑があるのかも。TVシリーズで新一がコナンになったいきさつを復習し、劇場版で黒の組織とのニアミス事件を一気に復習すれば、今までコナンを見てこなかった人にとっても、今後の展開がわかりやすいですものね。


ということで、「コナンには興味があるけれど、今までの流れがわからないし、原作を読むにもTVシリーズを見るにも、過去の作品が多過ぎる…」とお悩みの貴兄にはうってつけ!(笑) 是非とも、あなたもコナン仲間へ!(笑)



内容的にも総まとめ的になっていたし、出演者もかなり総まとめ的に網羅していた感じ。東京の刑事たちが勢揃いだったのはもちろんのこと、群馬県警の山村刑事、長野県警の大和勘助刑事、横溝兄弟なんかも勢揃い。大阪府警やキッド関連の中森刑事は出てこなかったけど、京都の綾小路“置鮎”文麿さま(<さま付け?笑)が突然出てきてビックリしてみたり(笑)(関西系は綾小路と平次、和葉の3人)。

黒の組織についても、ジン、ウォッカ、ベルモット、キャンティ、コルンが出演。ベルモットの出番も多く、かなり黒の組織との今までのエピソードを意識したシナリオ。



肝心のミステリーの部分に関しては、ま、いつも通り「え?それだけのことでそんな犯罪やっちゃうの?」的な感じではあったし、犯人のインパクト薄かったし、謎解きよりも登場人物重視という感じは否めないけど、メインストーリー以外の黒の組織との攻防が面白かったからヨシとしよう、ってところかな? ただ、ラスト近くの展開で、「黒の組織ならあそこまでしないだろう…」という、ちょっと微妙な感想を持ってしまったのはマイナス点。今までの黒の組織が関わる事件は、全て迷宮入りしているはずだけれど、あそこまで派手にやったら「何らかの大きな組織がある」ということが予測されちゃうんじゃあるまいか?

それから、今回は黒の組織にスポットが当たっちゃっていて、いつもの劇場版のお楽しみの、蘭と新一の恋の進展がなかったのが残念…。原作でも全然進んでいない恋の進展だから、劇場版で毎年なんかイベントを起こすのも大変なんでしょうけどね(笑)。


最後に……DAIGOがアフレコに参加していたんですね…。それでCMキャラとして起用してたわけか……。タレントアフレコは基本的に嫌いだし、DAIGOのアフレコも笑えるシロモノだったけど、ま、1人だけだから許してあげよう……。