第2章、見てきました。
第1章の感想は「○」だったのですが、第2章のワタクシ的評価は「△」ぐらいかなぁ。
→第1章のときの感想
続きが気になるから第3章も見に行こうかと思っているぐらいだから、全然面白くなかったって訳ではないのだけど、第1章と比べると話にのめり込めなかったんですよね。
今日の感想日記は、だいぶ批判的になりそうです。あくまでも私個人の感想ということで、こういう感想の人もいるんだな、と寛容に読んで下さる方のみご覧ください。反論や批判はご容赦願います。
■のめり込めなかった理由
のめり込めなかった理由は幾つもあるんだろうけれど、一番大きな理由は、第2章の主役になったカンナに魅力を感じなかったことだと思う。
まずは、彼女が何を考えて行動しているのか理解できなかった。「ケンジおじちゃんは間違ってない!」という気持ちは分かったけど、ああなってしまった社会の中で、それを全面に噴出させながら生きていくことについて、ワタクシ的にま〜ったく理解できない。演技からも、彼女の考えていることが伝わってこないし、共感できない、させてもらえない。単なる「あとさき考えない猪突猛進バカ」にしか見えない。それに、あの女優さんが非常にヘタクソに見えて鼻についた(そういう演出指導を受けているのかもしれないけれどね)。
それから、彼女が普通に高校生をしているという設定に疑問。「ともだち」がカンナの居所を完全把握していてもおかしくないよね。もしもそこから逃げてレジスタンス活動をしようと考えているのなら、どうにかして身を隠したりするんじゃないの? 苗字も名前もそのままで高校に通ってるってどうなの?
その辺の設定も理解できないから荒唐無稽なストーリー展開に見えて、途中から「なんだかなぁ〜、ツッコミどころ満載だよね〜。笑っちゃうなぁ〜」という、すご〜くヒキの姿勢で映画を「眺める」ことになっちゃいました。
第1章は、主人公だったケンジの眼から見た「子供の頃の遊びが、何故現実に?」「それを行おうとしているのは誰?」という、不思議な現象を掘り起こしながらの犯人探しという推理要素にハラハラドキドキさせられて面白かったのだけど、第2章になると敵が強大になって隙がなさ過ぎるし、それを「どうしたいのか」という主人公側の目的が分からない(共感できない、汲み取れなかった)から、物語に入って行けなかった。この映画には主人公が進んで行く「モチベーション」が見えなかった。そういえば、RPGでも、モチベーションの無いRPGって、私の中で「面白くない」って評価をしているような気がする。
この辺の荒唐無稽さ、モチベーションのなさは、原作ではどうなんだろう?
どの場面も、漫画の画面で見せられば、あまり荒唐無稽と感じないのかも知れないな。というのか、原作にはもうすこしきちんとした理由や設定が書かれているんじゃないのかな。実写化するときに、いろいろと削ぎ落とし過ぎて、原作を知らない私には理解できなくなっちゃった、ということなんだろうか??
それから、「ともだち」を崇拝している人々の描写に非常に嫌悪感があったのも、のめり込めなかった理由の1つ。「デスノート」のときにも、キラ崇拝者たちの集団行動が嫌だったのね。なので、キラ崇拝時代になった第二部が嫌だというのもあるかもしれない。さらに、それが「実写化」されると、更に嫌悪感が増す。
■小泉とオッチョはcool!
と、否定的な話ばっかり書いてきましたが、「お〜、これは好きかも」と思った部分もいくつか。
1つは、カンナのクラスメイトの小泉キョウコ(笑)! 可愛かった! 女優さんとしても、役柄としても、すごく魅力的! 漫画からそのまま出てきた様な演技になっていたんじゃないかな。漫画の中で、どんな感じに描かれていたのか(もちろん見たことはないのだけど)眼に浮かぶよう!
もう1つは、オッチョ!(また?←第1章のときにも書いてたよね(笑))
オッチョ、カッコ良過ぎでしょう!
教会のシーンなんて、も〜ヤパかった!あのシーンを見たときに「あ、この映画、映画館まで足を運んだ意味があったかも」って、やっと思えましたよ(笑)。
…ということで、「20世紀少年 第2章」は、小泉さんとオッチョのための映画だった、ということで(笑)。
■さて第3章は?
「ともだち」の正体についての推理は、少し進んだみたいなんですが、ど〜も今回はそこには重点が無かったようだし、全然興味を引かれなかったのが残念。第3章は、いったいどんな方向になるんでしょうね? 巨大な勢力との戦い、という壮大なレジスタンス活動ものになるのか、頭脳的推理戦による「ともだち」攻略になるのか。ワタクシ的には、後者の展開のほうが好きだけど、なんか、前者になりそうな…? 原作は読まない予定なので、ネタバレはご容赦ください。