2022年1月16日日曜日

「カササギ殺人事件」再読記録

アンソニー・ホロヴィッツの小説「ヨルガオ殺人事件」を読み終わって、同シリーズの前作である「カササギ殺人事件」を読み直してみました。

同じ内容をブクログの「再読記録」にも記載したんですが、再読記録までチェックしないよね…ってことで、自分のメモのためにここにも掲載しておきます。ブクログってなによ?っていう人は、こちらをどうぞ。私の本棚 https://booklog.jp/users/chinoboo
(海外ミステリーだけの一覧はこっち

では、再読記録。
順序は逆だけど、再読記録の後ろに、最初に読んだ時の感想も引用しときます。
ネタバレはしてないので、みなさん、是非ともアンソニー・ホロヴィッツさんの小説、読んでみて〜!

「カササギ殺人事件」

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【再読記録】
「ヨルガオ殺人事件」を読み終わって、前作の「カササギ殺人事件」も読み直してみました。

ストーリーを思い出そうとしたのだけど、どこにもメモを残していなくて…。

結果的に、読み直してよかったと思ってます。この作品が「シリーズ」になったときにどうなるのか、というのを考える上で、重要となる情報が書かれていました。

「カササギ殺人事件」も「ヨルガオ殺人事件」も、小説内の作家アラン・コンウェイが出版した9つのミステリー作品の1つをまるまる引用して、それと現実(といっても小説なんだけど)をリンクさせて、ミステリー要素を複雑にしている、という構造で書かれたミステリー。

この方式でこのシリーズ(スーザンシリーズと呼んでいいのかアティカス・ピュントシリーズと呼んでいいのかわからないけど)を続けていくとしたら、作品内作品が9つあるから、本当の作者であるアンソニー・ホロヴィッツは9作品作れる?と考えたのが読み直しの一番の理由でした。


そんなに単純ではありませんでした。

「カササギ殺人事件」では、9作中、4作のネタバレをしてました! 犯人の名前まで書いてある作品や、最終章の探偵がみんなを集めて謎解き&犯人指名をするシーンを引用しちゃったものまで!

作中作の9作中、カササギ〜で1作、ヨルガオ〜で1作、そしてカササギの中で4作のネタバレをしちゃっているので、残りは3作品しか残ってないじゃん!!!!


とはいえ、この、とっぴな構成(作中にまるまる1つの小説中小説を入れ込む)を続けていくのにも限界があるでしょうから(読者が慣れてしまう)、今後、どんなふうに展開させていくのかが、さらにさらに楽しみになってきました。

「ヨルガオ殺人事件」の解説では、アンソニー・ホロヴィッツが、このシリーズの第3作目を書いているとのことだったし、次の作品をどんな展開にしてくれるのか楽しみです。

再読了日:2022年1月16日

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【最初の感想】
アンソニー・ホロヴィッツの「カササギ殺人事件」読了。
1冊で2度美味しいミステリーでした。

アンソニー・ホロヴィッツといえば、英国TVドラマ「名探偵ポアロ」や「刑事フォイル」の脚本を手がけた人。ドラマが面白かったからこそ知った作家だったので、この小説は、とーっても満足の行くものでした。

小説は、主人公である編集者が有名ミステリー作家の最新作の原稿を読むところから始まる。大人気シリーズだという、その小説は、アウシュビッツからの生還者であるドイツ人探偵(アティカス・ピュント)が、イギリスで難事件を解き明かすというもの。

上下巻に渡る長い小説だったのですが、上巻は、小説内小説。

緑豊かな小さな村、貴族のお屋敷、おせっかいな村人、善良そうな牧師…、まさに名探偵ポアロに出てきそうなシチュエーション。アガサ・クリスティへのオマージュと書かれているように、あたかも名探偵ポアロを読んでいるかのような物語が繰り広げられる。村の多くの人に謎があり、秘密があり、過去があり、誰もが怪しく思える物語。
(探偵の雰囲気は、ポアロとホームズを足して2で割った感じのイメージでしたが)

そんな謎解きを楽しんで、下巻に突入すると、今度は、その原稿の謎と作者をめぐる殺人事件が!!

下巻では、主人公である編集者が、探偵役となり殺人事件の謎を解くはめに…。

第二次世界大戦後の小さな村での謎解き(小説内小説)と、現代の編集者が遭遇してしまった謎解きの入れ子形式になった謎解き。

もう一度読み返したかったのだけど、図書館で借りた本だったので読み返せず。購入してしまいそうです(笑)。
  
感想投稿日 : 2020年2月16日
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※あ、最初に読んだときには図書館で借りたんでしたね。電子書籍で買い直しました。何度でも読めそうだもん。