キャラメルボックスの芝居「飛ぶ教室」を見てきました。
去年の「シラノ・ド・ベルジュラック」、今年の「夏への扉」に続く海外文学原作もの(もっとあったかも?)。原作は、1933年に発表したエーリッヒ・ケストナーの児童文学小説とのこと。
今回の公演、正直言うと、ちょっと、あれ?って感じでした。
何となく収まりが悪いまま芝居が終わった。
なぜかな? わかんない。
そんな感想だから、公開を限定しようかと思ったけれど、隠すのも違うかな、と思ったので、ふつーに公開。
(あくまでも、個人の主観だけの感想であることをご了承ください。本当の感想は、自分の目で見て感じてください。個人の感想ですので、文句/批判をいただいても変更することはできません。ごめんなさい。)
ドイツのギムナジウムの少年たちの物語。彼らの友情物語でもあり、貧しい時代の物語でもあり、登場人物1人1人の物語は切なく良いお話。芝居としても悪くないと思う。私が変な見方をしてしまったのかも。
以下ネタバレを少し含むので読みたくない人は読まないようにね。重要なネタバレではないけれど。
最初に出てくるのは、この小説を書いた著者(だったらしい、あとから知った)。著者だと知らない私は、彼が主人公だと思った。彼が雪山にこもってクリスマス用の物語を書く。それが寄宿制のギムナジウムに暮らす少年達の話。
最初に1人の少年が出てくる(ジョーニー)。親に捨てられて親切な人にギムナジウムに入れてもらった不幸だけれども明るい少年。
ふむふむ、この少年が、小説内小説の主人公なんだね。
そのあと、少年達の物語が続く。ジョーニーくんが更に、小説内小説内脚本を書く。そのタイトルが『飛ぶ教室』。ギムナジウムのクリスマス休暇直前に上演する劇の脚本。芝居をする仲間5人と、少年達のことをよくわかってくれる正義先生と、正義先生の親友だった禁煙さんを中心に物語が進んでいく。他校との争いと友情、先生との信頼関係、先生と親友との友情物語。
そして、最後は、小説の著者でもなく、ジョーニーでもなく、マルチンという少年と正義先生の心温まる話で幕を閉じる。
あれ?
えっと、誰が主人公だったのかしら???
きっと、群像小説だったのだ、ということなのだと思うのだけれど、最初に出てきた小説家さんが物語を書き終えた…というオチがついて終わるのだと思ってたので肩すかしを食らった(そして、そのオチの部分で笑わせて泣かせるんだろう、と期待した)。その次に主人公だと思ったジョーニーくんも最後まで物語に関わってきたけれど、彼の心情はあまり描かれてなかった。1つ1つの話は良い話だったけれど、なんとなく私の中でまとまらない。
というのが今回の感想でした。
若い役者さんを中心にした配役で、パンチの効いた笑いも少なかったというのもあるのかもしれない。それは、ベテラン役者さんを知っていて、そのノリを期待した私だからこその感想だろうけれど。
ーーーーーー
と、今回はちょっと低空飛行の感想だったけれど、次回作には期待してます。クリスマス公演『流星ワゴン』。原作は重松清さんの同名の小説。キャラメルボックスが演じることになると去年知った時に早々に原作を読みましたが、キャラメルボックスが演じるにはピッタリのハートフルな内容でした。
http://www.caramelbox.com/stage/meteor-wagon/
そして、来年のラインナップも楽しみ。
冬は『トリツカレ男』(再演:私は初演を見られなかったので初めて)、春は『容疑者xの献身』、夏とクリスマスは新作。『容疑者〜』は、初演のキャストがとても印象深いけれど、今度はキャストを変更するかもしれませんね。どんな風に変わるのか、それとも変わらないのか、湯川役は福山を超えられるのか(笑)、そんなことも含めて楽しみ。
http://www.caramelbox.com/goods/pass2012/index.php
(※ちなみに前回湯川役だった岡田くんは、私の中で福山を超えてました)
今年は、震災直後の客入りの少なさに胸が痛くなって、普段芝居を見ない友人に声をかけたりしていましたが、あまりしつこいのも逆効果かもしれないと、この公演から声をかけていません。もしも見てみたいと思っている私のリアル知り合いの方がいましたら、連絡してね。一般発売よりも早くチケットを取ってしまうので、事前に言っておいてくれると隣で見られるチケットを取ることができます。これはどんな?一緒に行ける?一緒じゃない日でも見てみたいかも、ちのはどの日に見に行くの?…なんて疑問要望がありましたら、連絡くださいませ。クリスマス公演の『流星ワゴン』もまだ取れます。当日券やハーフプライスチケットなんてものあるので是非。
2011年10月19日水曜日
2011年10月9日日曜日
2011秋 終わったアニメ感想 &新アニメ所感
なんと言っても、前クールから続いていたタイバニがダントツ面白かった3ヶ月。あまりに面白かったから今期がしょぼく感じてしまいそう…。同じ時間帯に引き続き再放送が始まったので、ついつい録画予約。またタイバニな6ヶ月になっちゃうんでしょうか(笑)。
【まずは列挙】
■終わったアニメ&ドラマ&etc(感想は後述)
◎TIGER&BUNNY
○Steins;Gate
○夏目友人帳 参
△No.6
○うさぎドロップ
■視聴中
○名探偵コナン
■とうとうギブアップしたもの
・BLEACH
・銀魂
■途中で見なくなったもの
・神様のメモ帳
・ダンダリアンの書架
□次期見てみる予定のもの
・バクマン。2
・君と僕。
・ちはやふる
・persona4 the ANIMATION
・未来日記
・UN-GO
・ギルティクラウン
【感想コーナー】
■終わったアニメ感想
◎TIGER&BUNNY
世界観、すこしアメコミ風のキャラクタデザイン、子持ちのおっさんが主人公だったり、ヒーローが職業であるという発想、いろいろとマンネリアニメから飛び出した作品でした。1クール目は世界観やキャラの紹介を兼ねた爽快な展開、2クール目にそれをふまえた上での少しどろっとした影のある展開。全体の構成もいい感じ。どうやら、さらなる展開が待っているらしい。まだ、ルナティックの件は解決してないもんね。第2シーズンなのか劇場版なのかわかんないけど、楽しみ。またテーマ曲はUNISON SQUARE GARDENで、是非(笑)。
気になったところと言えば、後半クールで、バーナビーがヤケに「デレ」に傾き過ぎていたような気がしたところ。もう少し「ツン」気味のほうがカッコいいんだけどなぁ。
○Steins;Gate
前半1クールは、話が少し散漫で謎がわからなすぎて飽きてきてしまっていたけれど、途中から少しずつこの世界観でのタイムパラドックスの起こり方が理解できてきたし、薄情そうに見えていた主人公が仲間のために必死になっていく姿に共感を覚えて、どんどん引き込まれました。最終回はダーダー泣きながら見てましたもん。そして、思わずアマ○ンさんで、ゲームの方をポチッとしそうになってました。結局思いとどまったけど、中古がもちっと安くなったらプレイしてみたい(笑)。
○夏目友人帳 参
第3シリーズは、夏目と仲間達との友情がテーマだったって感じなのかな。少しずつみんなに受け入れられて行く夏目。ほのぼのと見ていられて好きでした。
△No.6
うーん、最後まで共感を持てませんでした。でも、最後まで見たぐらいだから、それほどつまらなくはなかったんだけど。
○うさぎドロップ
実写映画も公開されたんですね。ほのぼのとしたいいお話でした。突然、親のような立場になってしまった大吉を中心にした、親子とは、家族とは…ってことを考えさせられるほのぼの作品。りんちゃん可愛かったし、大吉いい人過ぎるし!(笑) 続きはないのかな。アニメでほのぼの続きが見たい。原作を読む……ほどではないんだけど……。
そうそう、OPテーマがPUFFYだったのだけど、初めてPUFFYの曲を楽しいと思いました(笑)。
■視聴中
○名探偵コナン
最近、アニメオリジナルに加えて、怪盗キッドの話の回を挟むようになりましたね。怪盗キッドのほうの原作は読んだことがないんですが、キッド側から見た時のキッドと、コナン側からみたキッドとは、印象がだいぶ違うよね。コナン側でのキッドも、少しずつ神秘性が薄れてきてはいたけれど、さらに神秘性が薄れてしまうのがちょっと寂しい気も……。
■とうとうギブアップしたもの
・BLEACH
・銀魂
だんだん録画を見る時間が惜しくなってきて、この2つはギブアップしちゃいました。ごめんなさい。ちょっとマンネ……げふんげふん……
■途中で見なくなったもの
・神様のメモ帳
・ダンダリアンの書架
□次期見てみる予定のもの
・バクマン。2
見てみる宣言をして、第1話を見ました。原作にほぼ忠実に作られているし、アニメとしても出来はいいんだと思います。…と書いた上で、2話以降は見ないことに決めました。理由は、原作で十分見ちゃっているから、アニメで見なくてもいいや、ってこと。あとは、声が私の中の印象と違う人が多くて……。原作のほうのバクマンは、現在、暇な時にいつでも読めるようにソファーの横にずーっと置きっぱなしです。何回読んだかわからないぐらい。何度読んでも面白い。なので、原作を読んだことがない方は、アニメを是非に!面白いこと請け合い!
・君と僕。
見よう!…と思ったんですが、録画番組がいくつか重なる時間帯だったので断念。これ、絵が気になって原作を1巻だけ買って読んだことがあるはず…。でも2巻は買わなかった…。たぶん、ワタクシ的に、それほどのめり込まなかったんだと思う。ま、そんなこともあって、見なくてもいいや、ごめんなさい。
・ちはやふる
カルタ大会を目指す高校生の話? 競技カルタの世界ってあまり知らないし、なかなか地味で面白そうなので見てみる予定。
・persona4 the ANIMATION
このアニメが始まると知って、遅まきながらペルソナ4をプレイし始めました。前から気になっていて、買ったのはいいけど、ずーっと積ンゲーしてたんですよ。アニメの第1話を見てみたら、ゲームのストーリーに忠実に展開しそうな予感なので、録り溜めだけしておく予定。ゲームを終わらせたら一気に見よう。
以下はまだ始まっていないアニメ。
・未来日記(録画番組が重なる時間帯なので、見ない可能性大)
・UN-GO
・ギルティクラウン
【まずは列挙】
■終わったアニメ&ドラマ&etc(感想は後述)
◎TIGER&BUNNY
○Steins;Gate
○夏目友人帳 参
△No.6
○うさぎドロップ
■視聴中
○名探偵コナン
■とうとうギブアップしたもの
・BLEACH
・銀魂
■途中で見なくなったもの
・神様のメモ帳
・ダンダリアンの書架
□次期見てみる予定のもの
・バクマン。2
・君と僕。
・ちはやふる
・persona4 the ANIMATION
・未来日記
・UN-GO
・ギルティクラウン
【感想コーナー】
■終わったアニメ感想
◎TIGER&BUNNY
世界観、すこしアメコミ風のキャラクタデザイン、子持ちのおっさんが主人公だったり、ヒーローが職業であるという発想、いろいろとマンネリアニメから飛び出した作品でした。1クール目は世界観やキャラの紹介を兼ねた爽快な展開、2クール目にそれをふまえた上での少しどろっとした影のある展開。全体の構成もいい感じ。どうやら、さらなる展開が待っているらしい。まだ、ルナティックの件は解決してないもんね。第2シーズンなのか劇場版なのかわかんないけど、楽しみ。またテーマ曲はUNISON SQUARE GARDENで、是非(笑)。
気になったところと言えば、後半クールで、バーナビーがヤケに「デレ」に傾き過ぎていたような気がしたところ。もう少し「ツン」気味のほうがカッコいいんだけどなぁ。
○Steins;Gate
前半1クールは、話が少し散漫で謎がわからなすぎて飽きてきてしまっていたけれど、途中から少しずつこの世界観でのタイムパラドックスの起こり方が理解できてきたし、薄情そうに見えていた主人公が仲間のために必死になっていく姿に共感を覚えて、どんどん引き込まれました。最終回はダーダー泣きながら見てましたもん。そして、思わずアマ○ンさんで、ゲームの方をポチッとしそうになってました。結局思いとどまったけど、中古がもちっと安くなったらプレイしてみたい(笑)。
○夏目友人帳 参
第3シリーズは、夏目と仲間達との友情がテーマだったって感じなのかな。少しずつみんなに受け入れられて行く夏目。ほのぼのと見ていられて好きでした。
△No.6
うーん、最後まで共感を持てませんでした。でも、最後まで見たぐらいだから、それほどつまらなくはなかったんだけど。
○うさぎドロップ
実写映画も公開されたんですね。ほのぼのとしたいいお話でした。突然、親のような立場になってしまった大吉を中心にした、親子とは、家族とは…ってことを考えさせられるほのぼの作品。りんちゃん可愛かったし、大吉いい人過ぎるし!(笑) 続きはないのかな。アニメでほのぼの続きが見たい。原作を読む……ほどではないんだけど……。
そうそう、OPテーマがPUFFYだったのだけど、初めてPUFFYの曲を楽しいと思いました(笑)。
■視聴中
○名探偵コナン
最近、アニメオリジナルに加えて、怪盗キッドの話の回を挟むようになりましたね。怪盗キッドのほうの原作は読んだことがないんですが、キッド側から見た時のキッドと、コナン側からみたキッドとは、印象がだいぶ違うよね。コナン側でのキッドも、少しずつ神秘性が薄れてきてはいたけれど、さらに神秘性が薄れてしまうのがちょっと寂しい気も……。
■とうとうギブアップしたもの
・BLEACH
・銀魂
だんだん録画を見る時間が惜しくなってきて、この2つはギブアップしちゃいました。ごめんなさい。ちょっとマンネ……げふんげふん……
■途中で見なくなったもの
・神様のメモ帳
・ダンダリアンの書架
□次期見てみる予定のもの
・バクマン。2
見てみる宣言をして、第1話を見ました。原作にほぼ忠実に作られているし、アニメとしても出来はいいんだと思います。…と書いた上で、2話以降は見ないことに決めました。理由は、原作で十分見ちゃっているから、アニメで見なくてもいいや、ってこと。あとは、声が私の中の印象と違う人が多くて……。原作のほうのバクマンは、現在、暇な時にいつでも読めるようにソファーの横にずーっと置きっぱなしです。何回読んだかわからないぐらい。何度読んでも面白い。なので、原作を読んだことがない方は、アニメを是非に!面白いこと請け合い!
・君と僕。
見よう!…と思ったんですが、録画番組がいくつか重なる時間帯だったので断念。これ、絵が気になって原作を1巻だけ買って読んだことがあるはず…。でも2巻は買わなかった…。たぶん、ワタクシ的に、それほどのめり込まなかったんだと思う。ま、そんなこともあって、見なくてもいいや、ごめんなさい。
・ちはやふる
カルタ大会を目指す高校生の話? 競技カルタの世界ってあまり知らないし、なかなか地味で面白そうなので見てみる予定。
・persona4 the ANIMATION
このアニメが始まると知って、遅まきながらペルソナ4をプレイし始めました。前から気になっていて、買ったのはいいけど、ずーっと積ンゲーしてたんですよ。アニメの第1話を見てみたら、ゲームのストーリーに忠実に展開しそうな予感なので、録り溜めだけしておく予定。ゲームを終わらせたら一気に見よう。
以下はまだ始まっていないアニメ。
・未来日記(録画番組が重なる時間帯なので、見ない可能性大)
・UN-GO
・ギルティクラウン
2011年8月17日水曜日
演劇集団キャラメルボックス「降りそそぐ百万粒の雨さえも」
先週の水曜日に、サンシャイン劇場で上演されているキャラメルボックスの芝居「降りそそぐ百万粒の雨さえも」を見てきました。
『風を継ぐ者』『裏切り御免!』に続く新撰組無名隊士・立川迅助シリーズの第3弾にして、どうやら最終章。
「風を継ぐ者」は何度も見ているけれど、実は第2弾を見てない状態の私。でも、全然問題なし。最後に見た「風を継ぐ者」で迅助を演じていたのが誰だったのか忘れたけれど(私が最後に見たのがどれだったのかわからないから<調べればわかるけど)、左東くんの迅助を見たら、「あぁ、迅助だ!迅助、久しぶり!」と思えたからスゴイ。
物語は、大政奉還がなされた後、新撰組が京都から江戸へ、そして函館への道を辿る時期。走ることしか能のない迅助と、沖田、土方のまっすぐな思いが切ない切ない物語。…と、内容の話はこっちに置いておいて……
今回のお芝居、もちろん、主役の迅助を演じた左東くんや、その親友である新キャラ昭島を演じた大内くんも良かったけれど、私が注目したのは土方演じた三浦くんと三鷹演じた阿部くん。
いつもの芝居では、あごが長いことをちゃかされてイジラレるキャラを演じることの多い三浦くんが、最初から最後まで、いっさい茶化されることのないまっすぐでキリリとした土方歳三を演じていて、それがあまりにもハマってました。こんなにカッコいい役者だったっけ?と(失礼ながら)思いながら見てました。洋装の姿も凛々しく、本当に土方歳三がそこにいるかの様。
そして、逆に、徹底的にコミカルなキャラクタ三鷹を演じた阿部くん。まじめなナレーションと、芝居の中で1人だけKYでコミカルなキャラを徹底して対照的に演じていたのがすごく良かった。もっともっと三鷹さんに一人芝居を続けて欲しい〜と思ったぐらい。これも、もう、三鷹さんは阿部くん以外はあり得ない、って思ってしまうほど。初演って誰がやってたんだっけ?
(調べてみました。初演は迅助が今井くんで、土方が大内くん/上川くんのダブルキャスト、三鷹は細見くん/大内くんのダブルキャスト、ということだったみたい。え?大内くんが土方と三鷹!?どゆこと?)
そうそう、それから、木刀を使った殺陣も圧巻。失敗したら痛そう…
まだ、8/28まで池袋のサンシャイン劇場で上演してます。夏休みで時間とお金が余ってるなぁ〜って方は、足を運んでみてはいかがでしょう。9月には名古屋、神戸でも公演が予定されてます。詳しくはこちら。
http://www.caramelbox.com/stage/furiame/index.html
ちょっとだけネタバレのPV。
といっても、重要なネタバレはないので大丈夫。
それぞれの役のカッコいい姿を見てやってください。
『風を継ぐ者』『裏切り御免!』に続く新撰組無名隊士・立川迅助シリーズの第3弾にして、どうやら最終章。
「風を継ぐ者」は何度も見ているけれど、実は第2弾を見てない状態の私。でも、全然問題なし。最後に見た「風を継ぐ者」で迅助を演じていたのが誰だったのか忘れたけれど(私が最後に見たのがどれだったのかわからないから<調べればわかるけど)、左東くんの迅助を見たら、「あぁ、迅助だ!迅助、久しぶり!」と思えたからスゴイ。
物語は、大政奉還がなされた後、新撰組が京都から江戸へ、そして函館への道を辿る時期。走ることしか能のない迅助と、沖田、土方のまっすぐな思いが切ない切ない物語。…と、内容の話はこっちに置いておいて……
今回のお芝居、もちろん、主役の迅助を演じた左東くんや、その親友である新キャラ昭島を演じた大内くんも良かったけれど、私が注目したのは土方演じた三浦くんと三鷹演じた阿部くん。
いつもの芝居では、あごが長いことをちゃかされてイジラレるキャラを演じることの多い三浦くんが、最初から最後まで、いっさい茶化されることのないまっすぐでキリリとした土方歳三を演じていて、それがあまりにもハマってました。こんなにカッコいい役者だったっけ?と(失礼ながら)思いながら見てました。洋装の姿も凛々しく、本当に土方歳三がそこにいるかの様。
そして、逆に、徹底的にコミカルなキャラクタ三鷹を演じた阿部くん。まじめなナレーションと、芝居の中で1人だけKYでコミカルなキャラを徹底して対照的に演じていたのがすごく良かった。もっともっと三鷹さんに一人芝居を続けて欲しい〜と思ったぐらい。これも、もう、三鷹さんは阿部くん以外はあり得ない、って思ってしまうほど。初演って誰がやってたんだっけ?
(調べてみました。初演は迅助が今井くんで、土方が大内くん/上川くんのダブルキャスト、三鷹は細見くん/大内くんのダブルキャスト、ということだったみたい。え?大内くんが土方と三鷹!?どゆこと?)
そうそう、それから、木刀を使った殺陣も圧巻。失敗したら痛そう…
まだ、8/28まで池袋のサンシャイン劇場で上演してます。夏休みで時間とお金が余ってるなぁ〜って方は、足を運んでみてはいかがでしょう。9月には名古屋、神戸でも公演が予定されてます。詳しくはこちら。
http://www.caramelbox.com/stage/furiame/index.html
ちょっとだけネタバレのPV。
といっても、重要なネタバレはないので大丈夫。
それぞれの役のカッコいい姿を見てやってください。
2011年7月13日水曜日
2011夏 終わったアニメ/ドラマ感想 &新アニメ所感
最近、ほんとにライブの数が多すぎて、アニメの感想をすっかり忘れていたワタクシです(いや、直接の原因は数独にハマっているからだと思うが…)。そいえば、1月4月とやってくれていた田淵氏のアニメを語り尽くすUstream、今回はないかもね……。だってツアー中だもん…。うーん、残念。
【まずは列挙】
■終わったアニメ&ドラマ&etc(感想は後述)
○あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
△もしドラ
■視聴中(感想は後述)
○名探偵コナン
◎TIGER&BUNNY
△Steins;Gate
■ずっと見てたけどギブアップしようかなーってもの
△BLEACH
△銀魂
■途中で見なくなったもの
・花咲くいろは
・SKET DANCE
・へうげもの
・変ゼミ
・アスタロッテのおもちゃ!
・C(ノイタミナ枠)
□次期見てみる予定のもの
・夏目友人帳 参
・No.6
・うさぎドロップ
・神様のメモ帳
・ダンダリアンの書架
【感想コーナー】
■終わったアニメ&ドラマ&etc
○あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
最後の数回、もー泣きました。死んでしまった幼なじみの子の気持ちと、その死を受け入れられずにずっと心の中に抱えてきた同級生たちの気持ち、家族の葛藤。言葉にできない、向ける場所のない、悲しみや後悔や嫉妬が混ぜこぜになった気持ちが、台詞や行動の端々に見え隠れして、なんとも切ない〜〜〜〜っ。二重丸にしようかとおもったけど、ちょっと悲しい物語だし、再び見ることはないかもしれないから、一つ○。
△もしドラ
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」をアニメ化したもの。難しい内容を高校生に当てはめてわかりやすく…というのが原作の意図なんだろうから成功してるんだろうけれど、ワタクシ的にはストーリーが微妙かなーと。安易なお涙頂戴展開にはして欲しくなかったな、というところ。たぶん、二度と見ない。
■視聴中(感想は後述)
◎TIGER&BUNNY
春に始まったアニメで、なんと言ってもこれがダントツ面白い! 1クールめのOPテーマがUNISON SQUARE GARDENだから…という、アニメとは違う部分で期待して見たアニメだったのだけれど、内容も、ほんとに面白い。BDプレイヤーを買ったらBDを買おうかと思ってるぐらい。2クールめの話の展開がどうなるか楽しみだけど、心配…でもある(最終的に、つまんなかったーってならないように願う〜)。
△Steins;Gate
ゲーム原作のタイムパラドックスもの。1クールめは、突飛な話がどんどん展開されていて、いったいどうなっちゃうんだろうなーと軽い気持ちで見ていたけれど、2クールめに入るあたりで、主人公が必死になるような状況に突入。ちゃらんぽらんに見えていた宮野くん演じる主人公が必死になっている姿がいい感じ。…だけど、全体としては、よくわからんーな感じ。結果が気になるから見続けるけど。
○名探偵コナン
ま、これは解説いらんでしょ。相変わらず見てます。飽きもせず。
○タイムスクープハンター(ドラマ)
第3シーズンから、深夜から10時台に昇格。じわじわと人気が出てきて嬉しい。
■ずっと見てたけどギブアップしようかなーってもの
△BLEACH
△銀魂
んとね………見てる時間がなくなってきてね、もういいかなー、ってね。ああ、ファンの方、ごめんね。
■途中で見なくなったもの
・花咲くいろは
・SKET DANCE
・へうげもの
・変ゼミ
・アスタロッテのおもちゃ!
・C(ノイタミナ枠)
□次期見てみる予定のもの
・夏目友人帳 参
アヤカシが見える夏目くんのお話。ほのぼのじんわり。いい感じ。
・No.6
えーっと、微妙。雰囲気が「フラクタル」っぽい感じ。「フラクタル」にいい印象がないから偏見だな。もうちょっと見てみる予定。
・うさぎドロップ
死んだおじいちゃんの隠し子と一緒に暮らすことになっちゃったおっさんのお話?どんな風な話になるのかわからないけど、ほのぼの系? 絵が水彩画っぽいのがすごい。うーん、でも、絵の点では「放浪息子」のほうがインパクトがあったかなー
・神様のメモ帳
ニート探偵…!? えっと、数回見てギブアップするような気がする。
・ダンダリアンの書架
まだ未視聴。
【まずは列挙】
■終わったアニメ&ドラマ&etc(感想は後述)
○あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
△もしドラ
■視聴中(感想は後述)
○名探偵コナン
◎TIGER&BUNNY
△Steins;Gate
■ずっと見てたけどギブアップしようかなーってもの
△BLEACH
△銀魂
■途中で見なくなったもの
・花咲くいろは
・SKET DANCE
・へうげもの
・変ゼミ
・アスタロッテのおもちゃ!
・C(ノイタミナ枠)
□次期見てみる予定のもの
・夏目友人帳 参
・No.6
・うさぎドロップ
・神様のメモ帳
・ダンダリアンの書架
【感想コーナー】
■終わったアニメ&ドラマ&etc
○あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。
最後の数回、もー泣きました。死んでしまった幼なじみの子の気持ちと、その死を受け入れられずにずっと心の中に抱えてきた同級生たちの気持ち、家族の葛藤。言葉にできない、向ける場所のない、悲しみや後悔や嫉妬が混ぜこぜになった気持ちが、台詞や行動の端々に見え隠れして、なんとも切ない〜〜〜〜っ。二重丸にしようかとおもったけど、ちょっと悲しい物語だし、再び見ることはないかもしれないから、一つ○。
△もしドラ
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」をアニメ化したもの。難しい内容を高校生に当てはめてわかりやすく…というのが原作の意図なんだろうから成功してるんだろうけれど、ワタクシ的にはストーリーが微妙かなーと。安易なお涙頂戴展開にはして欲しくなかったな、というところ。たぶん、二度と見ない。
■視聴中(感想は後述)
◎TIGER&BUNNY
春に始まったアニメで、なんと言ってもこれがダントツ面白い! 1クールめのOPテーマがUNISON SQUARE GARDENだから…という、アニメとは違う部分で期待して見たアニメだったのだけれど、内容も、ほんとに面白い。BDプレイヤーを買ったらBDを買おうかと思ってるぐらい。2クールめの話の展開がどうなるか楽しみだけど、心配…でもある(最終的に、つまんなかったーってならないように願う〜)。
△Steins;Gate
ゲーム原作のタイムパラドックスもの。1クールめは、突飛な話がどんどん展開されていて、いったいどうなっちゃうんだろうなーと軽い気持ちで見ていたけれど、2クールめに入るあたりで、主人公が必死になるような状況に突入。ちゃらんぽらんに見えていた宮野くん演じる主人公が必死になっている姿がいい感じ。…だけど、全体としては、よくわからんーな感じ。結果が気になるから見続けるけど。
○名探偵コナン
ま、これは解説いらんでしょ。相変わらず見てます。飽きもせず。
○タイムスクープハンター(ドラマ)
第3シーズンから、深夜から10時台に昇格。じわじわと人気が出てきて嬉しい。
■ずっと見てたけどギブアップしようかなーってもの
△BLEACH
△銀魂
んとね………見てる時間がなくなってきてね、もういいかなー、ってね。ああ、ファンの方、ごめんね。
■途中で見なくなったもの
・花咲くいろは
・SKET DANCE
・へうげもの
・変ゼミ
・アスタロッテのおもちゃ!
・C(ノイタミナ枠)
□次期見てみる予定のもの
・夏目友人帳 参
アヤカシが見える夏目くんのお話。ほのぼのじんわり。いい感じ。
・No.6
えーっと、微妙。雰囲気が「フラクタル」っぽい感じ。「フラクタル」にいい印象がないから偏見だな。もうちょっと見てみる予定。
・うさぎドロップ
死んだおじいちゃんの隠し子と一緒に暮らすことになっちゃったおっさんのお話?どんな風な話になるのかわからないけど、ほのぼの系? 絵が水彩画っぽいのがすごい。うーん、でも、絵の点では「放浪息子」のほうがインパクトがあったかなー
・神様のメモ帳
ニート探偵…!? えっと、数回見てギブアップするような気がする。
・ダンダリアンの書架
まだ未視聴。
2011年7月7日木曜日
演劇集団キャラメルボックス「銀河旋律」
「はじめまして、明日、君と出会う僕です。」
7/5、演劇集団キャラメルボックスの「銀河旋律」を見てきました。
キャラメルボックスは、普通は年間5演目ぐらいの公演を行うんですが、今年は3月の震災を受けて緊急公演をいくつか上演していて、今回の「銀河旋律」は、その1つ。
4日間だけの上演。ハーフタイムシアター(普通の半分の1時間)とはいえ、1日4公演。劇団員オールキャストとも思えるトリプルキャスト。それ以外の緊急公演も終わったばかりだし、通常公演や他の劇団とのコラボや劇団員の客演などもやっていながらこんな無茶な公演ができたのは、きっと、この演目がキャラメルボックスの代表作であり、劇団自体が無茶をやるだけのポテンシャルを持っていたからなんだろうな。
トリプルキャストだから、同じ脚本でも、役者の違う3パターンの芝居があるわけで、私にお金と時間の余裕があれば3パターン見られたのだろうけれど、ごめんなさい、ちょっと無理、ということで、1パターンだけ、BLUEチーム(他はREDとGREEN)のを見てきました。BLUEにしたのは、4月に脳梗塞で入院して復帰した西川さんが出るから。そして、キャラメルボックス復興のためには1人で行くよりも……と友人を誘って観劇してきました。
その感想をこれから書こうと思っているのだけれど、芝居自体の感想というより、私個人のキャラメルボックスの役者さんへの思い、みたいな話になってしまうかも。ストーリーも役者も演技も素晴らしかったと思うのだけれど、本当に本当に申し訳ないことに、私はずっと「違和感」を感じながら見てしまいました。それは
西川浩幸さん以外が演じる柿本光介に対する違和感。
BLUEチームだったから柿本光介は大内くん。演技もいいし、低く響く声が魅力的だし、素晴らしい柿本光介ではあったのだけれど、違和感。…この日記は、そんな話を書いておこうかと。なので、純粋な舞台の感想はほんのちょっとです。ごめんなさい。
ーーー
「銀河旋律」は、キャラメルボックスにとっても大切な演目だとのことだけれど、私にとってもとても大切な演目。1988年の「グッドナイト将軍」でキャラメルボックスに出会った私が、3つ目に見た演目が1989年初演の「銀河旋律」。その前に見た2つの芝居も良かったけれど、たぶん、私が、キャラメルボックスに完全に引き込まれたのはこの作品。西川さんが演じる柿本光介にすっかり恋をしてしまったのでした。それが西川さんにだったのか、登場人物の柿本光介にだったのか、それは明確に分けられるものではなくて、私の中では、西川浩幸=柿本光介=王子様、という図式。それから20数年、私の中で西川浩幸さんは王子様としてずっと心の中に居てくれました。
「銀河旋律」は何度も上演されているし、私自身も何度も見ている……はず…と調べてみました。上演されたのは、1989年(初演)、1992年、1999年、2002年。で、私が見たことがあるのは、なんと、初演の1989年の1回だけでした! 1992年はアメリカにいたし、1999年は2度目のアメリカに行く直前だったし、2002年もアメリカにいたし…。なんと、渡米に阻まれて、実は1回しか見ていなかった(自分でもビックリ)。何度も同じ演目を見ていてもストーリーを忘れてしまう私が、「銀河旋律」に関しては1回しか見ていないのに「何度も見てるから覚えてる」と勘違いしているほど印象深い演目だったことが判明した、というわけですね。
そんなわけで「柿本光介=西川浩幸」の私が、今回初めて西川さんではない柿本光介を見ることになったわけです(といっても、再演もほぼ西川さんが柿本を演じていて、2002年はダブルキャストで岡田くんが演じていたらしい)。
今回、柿本光介を他の人が演じているのを見たらどう思うか…なんて考えもせずにチケットを取って芝居を見にきてしまったのだけれど、これは結構大きな出来事でした。
見てよかったとは思うけれど、やっぱり柿本光介は西川さん以外はあり得ない、というのが私の中の結論。そんな風に限定してしまうのは良くないのだろう…、それはわかっているつもりだけれど。
(※決して大内くんがダメとか、そういう意味ではないですからね!ご理解のほど!)
そういえば、もう1演目、そんなことを感じた芝居があることを思い出しました。それは「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」。2007年に見に行った時の自分の日記にこんな風に書いてある。
どんだけ西川ファンだよっ、何様だよっ!…って感じですけど、個人の思いということでご了承くださいませ。そして、今回のも、カレッジ〜も、演じていたのが大内くんだったってのも、ほんと、たまたまだってことでご了承ください。大内くんだから〜ってわけじゃないんだよーーー!ご理解のほどー。
…っていうのか、また西川さんへのラブレターっぽくなってきた(笑)。
ーーーー
今回のBLUEチームでは、西川さんはサルマルの役で、大森美紀子さん(私にとっての「はるか」)はお天気お姉さんのアリマで出てました。西川さんが柿本でないことは、上で書いたようにちょっぴり残念なことなのだけれど、西川さんがお芝居をしている姿を見られたことには感動しました。4月に入院したという情報を知った時には、もしかしたら舞台の上にいる西川さんを見ることはできないのかも…とまで思ったけれど、よかった、よかった、よかった。今までと比べると、少し台詞のテンポが違ってドキドキしたけれど、ほんとによかったよかったよかった。
これからも西川さんは私の王子様ですからね。
ーーーー
今回の公演は、私としては初めての会場。山野ホール@代々木。キャパ1000人弱。
私は、今回も最前列で見させていただいたんですが、カーテンコールのあと役者さんたちが客席の通路から退場していく姿を振り返ってみた時に、客席が7割方うまっているのが見えました。衝撃的だった3月末の客席の風景から、少しずつ人が増えているが、なんか嬉しい。まだまだなのだろうけれど、どんどん増えていって欲しい。来られなくなったお客さんたちが、少しずつ戻ってきて欲しい。
ーーーー
芝居自体の感想にはなっていないけど、今回の芝居を見て私が思ったこと。包み隠さず。読んでくれてありがと。キャラメル万歳!
おまけ:キャラメルボックス『銀河旋律』PV
7/5、演劇集団キャラメルボックスの「銀河旋律」を見てきました。
キャラメルボックスは、普通は年間5演目ぐらいの公演を行うんですが、今年は3月の震災を受けて緊急公演をいくつか上演していて、今回の「銀河旋律」は、その1つ。
4日間だけの上演。ハーフタイムシアター(普通の半分の1時間)とはいえ、1日4公演。劇団員オールキャストとも思えるトリプルキャスト。それ以外の緊急公演も終わったばかりだし、通常公演や他の劇団とのコラボや劇団員の客演などもやっていながらこんな無茶な公演ができたのは、きっと、この演目がキャラメルボックスの代表作であり、劇団自体が無茶をやるだけのポテンシャルを持っていたからなんだろうな。
トリプルキャストだから、同じ脚本でも、役者の違う3パターンの芝居があるわけで、私にお金と時間の余裕があれば3パターン見られたのだろうけれど、ごめんなさい、ちょっと無理、ということで、1パターンだけ、BLUEチーム(他はREDとGREEN)のを見てきました。BLUEにしたのは、4月に脳梗塞で入院して復帰した西川さんが出るから。そして、キャラメルボックス復興のためには1人で行くよりも……と友人を誘って観劇してきました。
その感想をこれから書こうと思っているのだけれど、芝居自体の感想というより、私個人のキャラメルボックスの役者さんへの思い、みたいな話になってしまうかも。ストーリーも役者も演技も素晴らしかったと思うのだけれど、本当に本当に申し訳ないことに、私はずっと「違和感」を感じながら見てしまいました。それは
西川浩幸さん以外が演じる柿本光介に対する違和感。
BLUEチームだったから柿本光介は大内くん。演技もいいし、低く響く声が魅力的だし、素晴らしい柿本光介ではあったのだけれど、違和感。…この日記は、そんな話を書いておこうかと。なので、純粋な舞台の感想はほんのちょっとです。ごめんなさい。
ーーー
「銀河旋律」は、キャラメルボックスにとっても大切な演目だとのことだけれど、私にとってもとても大切な演目。1988年の「グッドナイト将軍」でキャラメルボックスに出会った私が、3つ目に見た演目が1989年初演の「銀河旋律」。その前に見た2つの芝居も良かったけれど、たぶん、私が、キャラメルボックスに完全に引き込まれたのはこの作品。西川さんが演じる柿本光介にすっかり恋をしてしまったのでした。それが西川さんにだったのか、登場人物の柿本光介にだったのか、それは明確に分けられるものではなくて、私の中では、西川浩幸=柿本光介=王子様、という図式。それから20数年、私の中で西川浩幸さんは王子様としてずっと心の中に居てくれました。
「銀河旋律」は何度も上演されているし、私自身も何度も見ている……はず…と調べてみました。上演されたのは、1989年(初演)、1992年、1999年、2002年。で、私が見たことがあるのは、なんと、初演の1989年の1回だけでした! 1992年はアメリカにいたし、1999年は2度目のアメリカに行く直前だったし、2002年もアメリカにいたし…。なんと、渡米に阻まれて、実は1回しか見ていなかった(自分でもビックリ)。何度も同じ演目を見ていてもストーリーを忘れてしまう私が、「銀河旋律」に関しては1回しか見ていないのに「何度も見てるから覚えてる」と勘違いしているほど印象深い演目だったことが判明した、というわけですね。
そんなわけで「柿本光介=西川浩幸」の私が、今回初めて西川さんではない柿本光介を見ることになったわけです(といっても、再演もほぼ西川さんが柿本を演じていて、2002年はダブルキャストで岡田くんが演じていたらしい)。
今回、柿本光介を他の人が演じているのを見たらどう思うか…なんて考えもせずにチケットを取って芝居を見にきてしまったのだけれど、これは結構大きな出来事でした。
見てよかったとは思うけれど、やっぱり柿本光介は西川さん以外はあり得ない、というのが私の中の結論。そんな風に限定してしまうのは良くないのだろう…、それはわかっているつもりだけれど。
(※決して大内くんがダメとか、そういう意味ではないですからね!ご理解のほど!)
そういえば、もう1演目、そんなことを感じた芝居があることを思い出しました。それは「カレッジ・オブ・ザ・ウィンド」。2007年に見に行った時の自分の日記にこんな風に書いてある。
『劇場アンケートでは「すごくよかった」なんて書いて提出してきたけど、本当は「西川さんの鉄平が見たかった」と書きたかった。』
『西川さんをカッコいいと思った最初の作品「銀河旋律」の柿本の役も西川さんしかあり得ない(ほかのキャストなら見に行かない!)。』
どんだけ西川ファンだよっ、何様だよっ!…って感じですけど、個人の思いということでご了承くださいませ。そして、今回のも、カレッジ〜も、演じていたのが大内くんだったってのも、ほんと、たまたまだってことでご了承ください。大内くんだから〜ってわけじゃないんだよーーー!ご理解のほどー。
…っていうのか、また西川さんへのラブレターっぽくなってきた(笑)。
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今回のBLUEチームでは、西川さんはサルマルの役で、大森美紀子さん(私にとっての「はるか」)はお天気お姉さんのアリマで出てました。西川さんが柿本でないことは、上で書いたようにちょっぴり残念なことなのだけれど、西川さんがお芝居をしている姿を見られたことには感動しました。4月に入院したという情報を知った時には、もしかしたら舞台の上にいる西川さんを見ることはできないのかも…とまで思ったけれど、よかった、よかった、よかった。今までと比べると、少し台詞のテンポが違ってドキドキしたけれど、ほんとによかったよかったよかった。
これからも西川さんは私の王子様ですからね。
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今回の公演は、私としては初めての会場。山野ホール@代々木。キャパ1000人弱。
私は、今回も最前列で見させていただいたんですが、カーテンコールのあと役者さんたちが客席の通路から退場していく姿を振り返ってみた時に、客席が7割方うまっているのが見えました。衝撃的だった3月末の客席の風景から、少しずつ人が増えているが、なんか嬉しい。まだまだなのだろうけれど、どんどん増えていって欲しい。来られなくなったお客さんたちが、少しずつ戻ってきて欲しい。
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芝居自体の感想にはなっていないけど、今回の芝居を見て私が思ったこと。包み隠さず。読んでくれてありがと。キャラメル万歳!
おまけ:キャラメルボックス『銀河旋律』PV
2011年6月17日金曜日
演劇集団キャラメルボックス「賢治島探検記」
キャラメルボックスの緊急公演Vol.1の「賢治島探検記」を見てきました(6/16(木))。
このお芝居には2つの意味+α×2がある。
1つは、東日本大震災の影響を受けて動員数がの激減によって劇団存続の危機を迎えている劇団が「もう、ウチは、こういう時は、バカみたいに芝居するしかないんですよ。お客さんに元気になってもらうために。」(by西川浩幸さん)ということで、予定になかった公演を2つ企画して上演することに決められた公演であること。
(ちなみに企画されたのはvol.1の「賢治島探検記」と、Vol.2の「銀河旋律」。どちらも再演)
もう1つは、この「賢治島探検記」自体がそもそも、阪神淡路大震災を受けて「被災地で路上でもできる芝居を作ろう」ということで作られた芝居であること。
さらに、偶然の+αではあるけれど、宮沢賢治が岩手の人であること。
そして、もう1つの+αは、「バカみたいに芝居をするしかない」と緊急公演を後押しした発言の西川さんが病気からの復帰でステージに上がってくれたこと(※)。
※4月、キャラメルボックスの看板役者である西川浩幸さんは脳梗塞で入院。現在も言葉の発声に少し障害が残るものの、舞台に復帰してくれたんです。西川さんは私の王子様の一人ですから、こんなに嬉しいことはありません(感涙)。<これを書いている時に、不覚にも涙……
そんな「今」のための芝居を見てきました。
演目は、宮沢賢治の原作4作をキャラメルボックス風にアレンジしたエピソードに、それを研究するゼミの学生達の話を組み込んだ物。
プロローグ:探検隊来る(大学生ゼミの授業風景)
第一話:どんぐりと山猫と馬車別当(原作:どんぐりと山猫)
第二話:注文の厳しい料理店(原作:注文の多い料理店)
第三話:ゴーシュ弾かれのセロ(原作:セロ弾きのゴーシュ)
第四話:光速銀河鉄道の夜(原作:銀河鉄道の夜)
エピローグ:探検隊帰る
第一話と第二話は、今回日替わり。私が見に行った回は、第一話の「どんぐり〜」。幸運なことに、第二話の「注文の〜」は、少し前のUstream中継で見ることができたから、両方を見ることができた、ってことになるんですね。
前半(第三話まで)は笑いの多い物語、そして後半(第四話)は、命について考える切ない話。
緩急のある物語展開と、リコーダー、バイオリン、木琴、バケツパーカッション、ハンドベルと、生の音を使った演出が多いし、舞台装置は幕と椅子だけなのに、その簡素さを感じさせない素晴らしいお芝居でした。
宮沢賢治の作品を全然読んだことがなくても楽しめるけれど、きっと、知っていた方が面白かったんだろうな…と思った私は、全然知らなかったりします。ほんと、申し訳ない。次までにはぜひとも少しずつでも読んでみようかと……。
そして、途中の曲を演奏するシーンでは、なんと、金ぴかの着物をまとった「西川浩二郎」(西川さん演じるところの演歌歌手キャラ)が!!!! 少し痩せたという印象だけど、元気に歌うたってる!元気にステージに立ってる!!
今回は、最前列の通路横、通路から登場した役者さん達が舞台に上がる階段の目の前の席だったんですが、真横で聞く石川寛美さんの声が超絶でした(笑)。超音波な高音の大音量〜〜〜!(笑)いやー、いい経験をさせてもらいました。
芝居が終わっての舞台挨拶は大内くん。そして、途中でちょっとだけ西川さんが出てくれました。少し言葉で詰まっていたけれど、笑顔と元気な姿がほんとにほんとに嬉しかった。
…って、芝居の感想じゃなくて、西川さんを見ることができてよかった日記になってるかも(笑)。でも、だって、本当に嬉しかったんですもの。
前回の日記でも書いたけれど、キャラメルボックスは劇団存続の危機を迎えているそうです。
もしももしもこの日記を読んで興味を持ってくださった方がいれば、ぜひとも見に行ってみてください。肩の凝らない、じーんと感動できる芝居をする演劇集団です。
各ページに空席情報もあると思います。
空席のある公演は当日、劇場に行って当日券を購入することも可能。暇な時間ができちゃった方は是非。
ハーフタイムシアター「水平線の歩き方」「ヒア・カムズ・ザ・サン」
http://www.caramelbox.com/stage/halftime2011/index.html
「賢治島探検記」
http://www.caramelbox.com/stage/kenji2011/index.html
「銀河旋律」
http://www.caramelbox.com/stage/stardust-melody2011/index.html
また、夏には新撰組の無名隊士を主人公にした芝居「降りそそぐ百万粒の雨さえも」も予定されてます。こちらのチケットはまだ先なので、じっくり日程を選べるよー。
http://www.caramelbox.com/stage/furiame/index.html
柿食う客とのコラボ、アナザーフェイスの「ナツヤスミ語辞典」もございます。
http://www.caramelbox.com/stage/natsuyasumi2011/index.html
製作総指揮・加藤さんのツイッターアカウントはこちら。
当日券情報などもつぶやいてくれます。
http://twitter.com/#!/KatohMasafumi
キャラメルボックスをどうぞヨロシク、ヨロシク、ヨロシク!
このお芝居には2つの意味+α×2がある。
1つは、東日本大震災の影響を受けて動員数がの激減によって劇団存続の危機を迎えている劇団が「もう、ウチは、こういう時は、バカみたいに芝居するしかないんですよ。お客さんに元気になってもらうために。」(by西川浩幸さん)ということで、予定になかった公演を2つ企画して上演することに決められた公演であること。
(ちなみに企画されたのはvol.1の「賢治島探検記」と、Vol.2の「銀河旋律」。どちらも再演)
もう1つは、この「賢治島探検記」自体がそもそも、阪神淡路大震災を受けて「被災地で路上でもできる芝居を作ろう」ということで作られた芝居であること。
さらに、偶然の+αではあるけれど、宮沢賢治が岩手の人であること。
そして、もう1つの+αは、「バカみたいに芝居をするしかない」と緊急公演を後押しした発言の西川さんが病気からの復帰でステージに上がってくれたこと(※)。
※4月、キャラメルボックスの看板役者である西川浩幸さんは脳梗塞で入院。現在も言葉の発声に少し障害が残るものの、舞台に復帰してくれたんです。西川さんは私の王子様の一人ですから、こんなに嬉しいことはありません(感涙)。<これを書いている時に、不覚にも涙……
そんな「今」のための芝居を見てきました。
演目は、宮沢賢治の原作4作をキャラメルボックス風にアレンジしたエピソードに、それを研究するゼミの学生達の話を組み込んだ物。
プロローグ:探検隊来る(大学生ゼミの授業風景)
第一話:どんぐりと山猫と馬車別当(原作:どんぐりと山猫)
第二話:注文の厳しい料理店(原作:注文の多い料理店)
第三話:ゴーシュ弾かれのセロ(原作:セロ弾きのゴーシュ)
第四話:光速銀河鉄道の夜(原作:銀河鉄道の夜)
エピローグ:探検隊帰る
第一話と第二話は、今回日替わり。私が見に行った回は、第一話の「どんぐり〜」。幸運なことに、第二話の「注文の〜」は、少し前のUstream中継で見ることができたから、両方を見ることができた、ってことになるんですね。
前半(第三話まで)は笑いの多い物語、そして後半(第四話)は、命について考える切ない話。
緩急のある物語展開と、リコーダー、バイオリン、木琴、バケツパーカッション、ハンドベルと、生の音を使った演出が多いし、舞台装置は幕と椅子だけなのに、その簡素さを感じさせない素晴らしいお芝居でした。
宮沢賢治の作品を全然読んだことがなくても楽しめるけれど、きっと、知っていた方が面白かったんだろうな…と思った私は、全然知らなかったりします。ほんと、申し訳ない。次までにはぜひとも少しずつでも読んでみようかと……。
そして、途中の曲を演奏するシーンでは、なんと、金ぴかの着物をまとった「西川浩二郎」(西川さん演じるところの演歌歌手キャラ)が!!!! 少し痩せたという印象だけど、元気に歌うたってる!元気にステージに立ってる!!
今回は、最前列の通路横、通路から登場した役者さん達が舞台に上がる階段の目の前の席だったんですが、真横で聞く石川寛美さんの声が超絶でした(笑)。超音波な高音の大音量〜〜〜!(笑)いやー、いい経験をさせてもらいました。
芝居が終わっての舞台挨拶は大内くん。そして、途中でちょっとだけ西川さんが出てくれました。少し言葉で詰まっていたけれど、笑顔と元気な姿がほんとにほんとに嬉しかった。
…って、芝居の感想じゃなくて、西川さんを見ることができてよかった日記になってるかも(笑)。でも、だって、本当に嬉しかったんですもの。
前回の日記でも書いたけれど、キャラメルボックスは劇団存続の危機を迎えているそうです。
もしももしもこの日記を読んで興味を持ってくださった方がいれば、ぜひとも見に行ってみてください。肩の凝らない、じーんと感動できる芝居をする演劇集団です。
各ページに空席情報もあると思います。
空席のある公演は当日、劇場に行って当日券を購入することも可能。暇な時間ができちゃった方は是非。
ハーフタイムシアター「水平線の歩き方」「ヒア・カムズ・ザ・サン」
http://www.caramelbox.com/stage/halftime2011/index.html
「賢治島探検記」
http://www.caramelbox.com/stage/kenji2011/index.html
「銀河旋律」
http://www.caramelbox.com/stage/stardust-melody2011/index.html
また、夏には新撰組の無名隊士を主人公にした芝居「降りそそぐ百万粒の雨さえも」も予定されてます。こちらのチケットはまだ先なので、じっくり日程を選べるよー。
http://www.caramelbox.com/stage/furiame/index.html
柿食う客とのコラボ、アナザーフェイスの「ナツヤスミ語辞典」もございます。
http://www.caramelbox.com/stage/natsuyasumi2011/index.html
製作総指揮・加藤さんのツイッターアカウントはこちら。
当日券情報などもつぶやいてくれます。
http://twitter.com/#!/KatohMasafumi
キャラメルボックスをどうぞヨロシク、ヨロシク、ヨロシク!
2011年6月16日木曜日
演劇集団キャラメルボックス ハーフタイムシアター「水平線の歩き方」「ヒア・カムズ・ザ・サン」
演劇集団キャラメルボックスの春公演、ハーフタイムシアター2本だてを見てきました。「水平線の歩き方」と「ヒア・カムズ・ザ・サン」。
6/15(水) 14:00/15:30。
※ハーフタイムシアターというのは、1時間弱のお芝居のこと。キャラメルボックスが最初に使った言葉だと思う。もう20年も前から始めてる。
ーーーーーーー
実は3月に見に行った「夏への扉」は、感想を書いてない。ハインラインのSF小説を舞台化したもので、なにやら版権の問題とかなのか、DVD化はされないらしい。私は原作を読んでいないのだけれど、この原作を読む前に、キャラメルボックスの成井豊さんの脚本や、梶尾真治さんの小説を知ってしまっていたからか、その原点である「夏への扉」に対して目新しさを感じられなくて感想に困ってた(原作ファンの方、申し訳ない)。そして、その内容よりも衝撃的な状況を目の当たりにして、ショックを受けたというのもあった。
それは、震災の影響で、観客の数が激減していたこと。
私はずっと平日の昼間の回を選んで観劇してきた。確かに、土日に比べると客足は少ないんだろうとも思っていたけれど、空席がそれほど目立つようなことはなかった。キャラメルボックスを見始めてから20数年(途中、アメリカ在住期間は参加していないけれど)、キャラメルボックスの人気はずっと保たれてきていて、安泰だと思ってた。
が、3月末の平日の昼間の回は、はっきり言って客席の3分の1ぐらいしか埋まってなかった。その状況を見て、愕然としてしまった。製作総指揮の加藤さんが、ツイッターで「当日券あります!」ってしつこいぐらいにツイートしていたのも知っていたけれど、こんな状況だったとは知らなかった。
確かに私だって都内に出て行くのは、まだ怖かった。
ちゃんと調べてないから間違いかも知れないけれど、震災の影響という事で、きっと、チケット払戻しもあったんだと思う。劇場に行くのが怖い、チケットも払い戻ししてもらえる…ってなったら、「今、観劇ってのも不謹慎よね」とか「家族と離れているのは怖いから出かけたくない」っていう気持ちも分かる。でも、そんなに多くの人が「今回はやめよう」って決断をしたという事は予測できなかった。劇場に行って、実際に自分の目でガラガラの客席を見るまで分からなかった…。
そして、ツイートやブログなどの情報などから、キャラメルボックス自体が、この震災の影響で経営が厳しい状態なんだという事も知った。
それが、3月の公演「夏への扉」に対する感想。
芝居そのものへの感想よりも、震災の影響の方が心に残ってしまった公演だった。
ーーーーーー
で、ここからは、やっと今回の公演の感想。
今回の「水平線の歩き方」と「ヒア・カムズ・ザ・サン」は、内容的に、とっても共感できる、泣けるお話でした。どちらも、「人は1人では生きていけないんだよ」というお話。人に迷惑をかけずに一人で生きていこうとする人が、最後に一人で生きている訳じゃないんだ、と気がつくお話。これから見に行く人は、ハンカチの用意を忘れずに。
「水平線の歩き方」は、主人公である幸一(岡田達也)が住んでいるアパートの1室での物語。ねたバレになってしまうから物語は書けないけど、途中で「あれ?もしかして?」と気がついてしまう事があったけれど、シリアスな気分になりそうな時に、舞台のど真ん中の居間でお菓子をぼりぼりと食べる岡田さつきさんの演技で笑いに誘われる。そのシリアスと笑いの絶妙なバランスで進んでいく物語。そして最後にぐっと来る展開。泣いた泣いた。ハンカチぐしょぐしょ。岡田くんと岡田さんのダブル岡田コンビの演技がすごかった。
そして、「ヒア・カムズ・ザ・サン」。こちらはうって変わって空港、家、会社、公園……と場面展開の多い芝居。物に着いた記憶を読み取る事ができる主人公・真也が、愛する彼女の父親の真実の姿を突き止めようとする話。主人公は阿部丈二さん演じるところの真也なのだけれど、物語の中心は彼女の父親。家族を捨てアメリカに渡って20数年。彼が突然日本に帰ってきた本当の理由は……?というお話。
両方の芝居を見て、とにかくすごかったのは岡田達也さん。
「ヒア・カムズ・ザ・サン」には、4月に脳梗塞で入院した西川浩幸さんが出る予定だった。西川さんの代役を演じることになったのは岡田くん。…ということは知っていたのだけれど、片方の芝居で主人公を演じる岡田くんが演じるってことを聞いて「あぁ、西川さんの役って言うのは、出番の少ない役なんだなー」と勝手に考えてました。そしたら、準主役で出ずっぱり! この主役級のヤクドコロの2本に同時進行で出演する岡田くんって、なんてすごい役者なんだ!!!…と、なんだかすごく感動。
そして、岡田くんが演じていた白石という役は、ちょっとヤクザっぽいぶっきらぼうで男っぽい人物像の役。それがすごく意外でした。そもそもは西川さんが演じるはずだった役なわけですよね? このキャラは西川さんっぽくない。演じる役者が西川さんから岡田くんに変わったことで、人物像を練り直したということなのかな…、西川さんが演じるはずだった白石はどんなキャラの人物だったのだろう?…と、想像を巡らせる。西川さんが演じる白石も見てみたい。
ーーーーーー
3月の震災の影響で、キャラメルボックスも打撃を受けているようです。
3月に私が空席の多さでショックを受けた公演ほどではないでしょうけれど、今でもまだ「お芝居なんて」と思っている方もいらっしゃるのかも。
同じ芝居の公演数をただ増やすのではなく、現在の演目に加えて、劇場が空いている時間に「別の演目」を演じることに決めたキャラメルボックスの判断に敬意を表します。緊急公演として「賢治島探検記」を今回のハーフタイムシアターの合間に、「銀河旋律」を代々木の山野ホールで。そもそも「賢治島探検記」は、阪神淡路大震災のあとに“路上でも上演できる作品を”というコンセプトで作られた演目。今回の震災でも、本当は東北に行って演じたいと思ったそうです…が、経済的な打撃を受けてしまったために、金銭的な理由で、まだ実行できない…というところのようです(詳しいことは分かりませんが…)。
もしももしもこの日記を読んで興味を持ってくださった方がいれば、ぜひとも見に行ってみてください。肩の凝らない、じーんと感動できる芝居をする演劇集団です。
各ページに空席情報もあると思います。
空席のある公演は当日、劇場に行って当日券を購入することも可能。暇な時間ができちゃった方は是非。
ハーフタイムシアター「水平線の歩き方」「ヒア・カムズ・ザ・サン」
http://www.caramelbox.com/stage/halftime2011/index.html
「賢治島探検記」
http://www.caramelbox.com/stage/kenji2011/index.html
「銀河旋律」
http://www.caramelbox.com/stage/stardust-melody2011/index.html
また、夏には新撰組の無名隊士を主人公にした芝居「降りそそぐ百万粒の雨さえも」も予定されてます。こちらのチケットはまだ先なので、じっくり日程を選べるよー。
http://www.caramelbox.com/stage/furiame/index.html
柿食う客とのコラボ、アナザーフェイスの「ナツヤスミ語辞典」もございます。
http://www.caramelbox.com/stage/natsuyasumi2011/index.html
製作総指揮・加藤さんのツイッターアカウントはこちら
http://twitter.com/#!/KatohMasafumi
…と、最後は宣伝になっちゃいましたが…。
6/15(水) 14:00/15:30。
※ハーフタイムシアターというのは、1時間弱のお芝居のこと。キャラメルボックスが最初に使った言葉だと思う。もう20年も前から始めてる。
ーーーーーーー
実は3月に見に行った「夏への扉」は、感想を書いてない。ハインラインのSF小説を舞台化したもので、なにやら版権の問題とかなのか、DVD化はされないらしい。私は原作を読んでいないのだけれど、この原作を読む前に、キャラメルボックスの成井豊さんの脚本や、梶尾真治さんの小説を知ってしまっていたからか、その原点である「夏への扉」に対して目新しさを感じられなくて感想に困ってた(原作ファンの方、申し訳ない)。そして、その内容よりも衝撃的な状況を目の当たりにして、ショックを受けたというのもあった。
それは、震災の影響で、観客の数が激減していたこと。
私はずっと平日の昼間の回を選んで観劇してきた。確かに、土日に比べると客足は少ないんだろうとも思っていたけれど、空席がそれほど目立つようなことはなかった。キャラメルボックスを見始めてから20数年(途中、アメリカ在住期間は参加していないけれど)、キャラメルボックスの人気はずっと保たれてきていて、安泰だと思ってた。
が、3月末の平日の昼間の回は、はっきり言って客席の3分の1ぐらいしか埋まってなかった。その状況を見て、愕然としてしまった。製作総指揮の加藤さんが、ツイッターで「当日券あります!」ってしつこいぐらいにツイートしていたのも知っていたけれど、こんな状況だったとは知らなかった。
確かに私だって都内に出て行くのは、まだ怖かった。
ちゃんと調べてないから間違いかも知れないけれど、震災の影響という事で、きっと、チケット払戻しもあったんだと思う。劇場に行くのが怖い、チケットも払い戻ししてもらえる…ってなったら、「今、観劇ってのも不謹慎よね」とか「家族と離れているのは怖いから出かけたくない」っていう気持ちも分かる。でも、そんなに多くの人が「今回はやめよう」って決断をしたという事は予測できなかった。劇場に行って、実際に自分の目でガラガラの客席を見るまで分からなかった…。
そして、ツイートやブログなどの情報などから、キャラメルボックス自体が、この震災の影響で経営が厳しい状態なんだという事も知った。
それが、3月の公演「夏への扉」に対する感想。
芝居そのものへの感想よりも、震災の影響の方が心に残ってしまった公演だった。
ーーーーーー
で、ここからは、やっと今回の公演の感想。
今回の「水平線の歩き方」と「ヒア・カムズ・ザ・サン」は、内容的に、とっても共感できる、泣けるお話でした。どちらも、「人は1人では生きていけないんだよ」というお話。人に迷惑をかけずに一人で生きていこうとする人が、最後に一人で生きている訳じゃないんだ、と気がつくお話。これから見に行く人は、ハンカチの用意を忘れずに。
「水平線の歩き方」は、主人公である幸一(岡田達也)が住んでいるアパートの1室での物語。ねたバレになってしまうから物語は書けないけど、途中で「あれ?もしかして?」と気がついてしまう事があったけれど、シリアスな気分になりそうな時に、舞台のど真ん中の居間でお菓子をぼりぼりと食べる岡田さつきさんの演技で笑いに誘われる。そのシリアスと笑いの絶妙なバランスで進んでいく物語。そして最後にぐっと来る展開。泣いた泣いた。ハンカチぐしょぐしょ。岡田くんと岡田さんのダブル岡田コンビの演技がすごかった。
そして、「ヒア・カムズ・ザ・サン」。こちらはうって変わって空港、家、会社、公園……と場面展開の多い芝居。物に着いた記憶を読み取る事ができる主人公・真也が、愛する彼女の父親の真実の姿を突き止めようとする話。主人公は阿部丈二さん演じるところの真也なのだけれど、物語の中心は彼女の父親。家族を捨てアメリカに渡って20数年。彼が突然日本に帰ってきた本当の理由は……?というお話。
両方の芝居を見て、とにかくすごかったのは岡田達也さん。
「ヒア・カムズ・ザ・サン」には、4月に脳梗塞で入院した西川浩幸さんが出る予定だった。西川さんの代役を演じることになったのは岡田くん。…ということは知っていたのだけれど、片方の芝居で主人公を演じる岡田くんが演じるってことを聞いて「あぁ、西川さんの役って言うのは、出番の少ない役なんだなー」と勝手に考えてました。そしたら、準主役で出ずっぱり! この主役級のヤクドコロの2本に同時進行で出演する岡田くんって、なんてすごい役者なんだ!!!…と、なんだかすごく感動。
そして、岡田くんが演じていた白石という役は、ちょっとヤクザっぽいぶっきらぼうで男っぽい人物像の役。それがすごく意外でした。そもそもは西川さんが演じるはずだった役なわけですよね? このキャラは西川さんっぽくない。演じる役者が西川さんから岡田くんに変わったことで、人物像を練り直したということなのかな…、西川さんが演じるはずだった白石はどんなキャラの人物だったのだろう?…と、想像を巡らせる。西川さんが演じる白石も見てみたい。
ーーーーーー
3月の震災の影響で、キャラメルボックスも打撃を受けているようです。
3月に私が空席の多さでショックを受けた公演ほどではないでしょうけれど、今でもまだ「お芝居なんて」と思っている方もいらっしゃるのかも。
同じ芝居の公演数をただ増やすのではなく、現在の演目に加えて、劇場が空いている時間に「別の演目」を演じることに決めたキャラメルボックスの判断に敬意を表します。緊急公演として「賢治島探検記」を今回のハーフタイムシアターの合間に、「銀河旋律」を代々木の山野ホールで。そもそも「賢治島探検記」は、阪神淡路大震災のあとに“路上でも上演できる作品を”というコンセプトで作られた演目。今回の震災でも、本当は東北に行って演じたいと思ったそうです…が、経済的な打撃を受けてしまったために、金銭的な理由で、まだ実行できない…というところのようです(詳しいことは分かりませんが…)。
もしももしもこの日記を読んで興味を持ってくださった方がいれば、ぜひとも見に行ってみてください。肩の凝らない、じーんと感動できる芝居をする演劇集団です。
各ページに空席情報もあると思います。
空席のある公演は当日、劇場に行って当日券を購入することも可能。暇な時間ができちゃった方は是非。
ハーフタイムシアター「水平線の歩き方」「ヒア・カムズ・ザ・サン」
http://www.caramelbox.com/stage/halftime2011/index.html
「賢治島探検記」
http://www.caramelbox.com/stage/kenji2011/index.html
「銀河旋律」
http://www.caramelbox.com/stage/stardust-melody2011/index.html
また、夏には新撰組の無名隊士を主人公にした芝居「降りそそぐ百万粒の雨さえも」も予定されてます。こちらのチケットはまだ先なので、じっくり日程を選べるよー。
http://www.caramelbox.com/stage/furiame/index.html
柿食う客とのコラボ、アナザーフェイスの「ナツヤスミ語辞典」もございます。
http://www.caramelbox.com/stage/natsuyasumi2011/index.html
製作総指揮・加藤さんのツイッターアカウントはこちら
http://twitter.com/#!/KatohMasafumi
…と、最後は宣伝になっちゃいましたが…。
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