2006年8月24日木曜日

劇場版『遙かなる時空の中で〜舞一夜〜』

劇場版 遙かなる時空の中で 舞一夜 メイキング ~八葉抄から舞一夜~劇場版 遙かなる時空の中で 舞一夜 メイキング 〜八葉抄から舞一夜〜


遙か祭2006の試写会で見た劇場版「遙かなる時空の中で〜舞一夜〜」の感想を書こう書こうと思っていて書いていませんでしたね。

B'zのライブに行って、ちょっとB'z気分が戻ってきてはいるものの、まだまだ「遙かブーム」中のワタクシ。メイキングのDVDまで買ってしまいました。

TVアニメとして26回シリーズとして放送された「遙かなる時空の中で〜八葉抄〜」のまとめと、キャスト(八葉+神子+櫻井)やスタッフの対談が入っていました。

試写会で既に1度見ている私ですが、もう一度、劇場で見てみたいとも思ってます。一般向けの映画ではないので(ゲーム/TVシリーズのファン向け)、上映される映画館も少なくてちょっと面倒なんですが、劇場で売られているパンフレットにも興味があるし、B'zライブが終わって落ち着いたら見に行ってみようかと思ってます。


「もう一度見たい」ということで予測がつくかと思いますが、なかなかいい映画でした。TVアニメ版は映像の質があまり良くなかったのですが、劇場版はアニメ部分も背景美術も非常にきれいで、見ていて気持ちがよかったです。雨、夜、炎、などのシーンがあるんですが、光の具合などがきれいに描かれていて好感が持てました。

以降にはストーリーの概要が分かってしまうことを書いてしまうので、ネタバレを読みたくない方は読まないでください。とはいえ、重要なネタバレは書きませんのでご安心ください。


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舞台は、元宮あかね(主人公)が現代社会から平安の京に召喚され、八葉たちと出会ったあと。みんなに「神子、神子」と呼ばれて大切にされている神子だったけれど、その責任や重圧に悩んでいた時期。誰もが自分を「神子」としてしか扱ってくれないなか、町はずれで出会った不思議な青年だけは「普通の少女」として扱ってくれたことから、神子はその青年に恋心を抱く。そして、その青年にまつわる怪異を、八葉たちと協力して解決する……というのがストーリーの骨子。

その青年というのが「多 季史(おおの すえふみ)」という名前で、CVが櫻井孝宏さん。

神子ちゃん、既に8人も恋愛対象の男性がいるって言うのに、その8人を差し置いて、新キャラに恋をしてしまいます。なので、ある意味、八葉ファンとしては悔しいし歯がゆい(苦笑)。でも、ある意味、この作り方は読み切りストーリー(劇場版)としては、とてもうまい作り方だとも言えるかも。

TVシリーズを全部見終わったとき、そのストーリーには不満だった。なぜかというと、最終的に神子が選んだのが八葉の誰だったかが描かれていなかったから。もちろん、八葉の8人を均等に扱う為に、あえてはっきりと誰かとのエンディングを描かなかったというのはわかる。誰か1人のエンディングを描いたとしたら、これまた怒る(笑)。でも、8人全員に均等にイベントが割り振られてしまうので、神子に感情移入しづらかった。

読み切りストーリーとして描かれている劇場版は、その点、スッキリしている。神子ちゃんの気持ちがゲストキャラに向いていて、八葉はそもそもカヤの外だったから(笑)。もちろん、鷹通さんファンという意味では、ものすご〜く悔しいわけですが(笑)、読み切りストーリーとしては感情移入しやすかった。


それにしても、やっぱり八葉の中で鷹通さんの立場って微妙〜。TVシリーズでも、ゲーム中でも、今回の劇場版でも、いっつも

 状況を調べてみんなに説明する係

恋愛対象ではなくて知識担当のおにーさん、って感じ。



(ここから先は鷹通さんへの文句(笑))
だいたいねぇ、神子ちゃんが危ない目に遭ったりしたとき、青龍や朱雀は駆け寄ってくれるし、玄武も焦ってなにかをしてくれようとするのに、どうも白虎の2人は落ち着き払い過ぎていませんか???

 お願いだから、駆け寄って助けてよ、鷹通さんっ!!

いやでも、そもそも、鷹通さん、あのオコチャマ神子に惚れるなよっ!(矛盾(笑))。神子ちゃんなんかにはもったいないから、私が鷹通さんをカッサライたいっ!(なんか変?笑)。

劇場版でも活躍するのは調べモノだけで、神子ちゃんが危ない目に遭っているときには、すっ飛ばされてただけじゃないですかっ!もうちょっと活躍してっ!(笑)。



鷹通さんって、いったい、神子のこと、どういう目で見ているんでしょうね。ちょっとよくわかりません。遙か3の譲はわかりやすいんですが、鷹通さんは一歩引いた場所から見ている感じですよね。コミックスの12巻でも、青龍2人となにやら怪しい雰囲気になっている神子に対して、「友人」とか「兄」とか、そんな立場から発言をしているような…。そのくせ、言葉の端には「神子の大切な人になりたい」みたいなことも言う。顔赤らめたりしてるから、「異性として」という含みを持たせているらしいんだけど、それまでの態度や発言と照らし合わせると、「友人」や「兄」としての「大切な人」という風に解釈したほうがスッキリする。だから、なんだかよくわからないんだよね。そんな態度で接しられても、どう反応していいかわからないじゃないですか! ねぇ!(って、私がここで怒っていてもしょうがないんだけど(笑))


あ〜、んなわけで、鷹通さんファンなのに、気持ちよく鷹通さんに恋愛感情を抱くことができずに、ず〜っとモヤモヤしている私です。

やっぱり「遙か」はゲームでやるのが本来の姿ですね。だって、1人に対して、きっちり恋愛できますもの。TVシリーズも、劇場版も、コミックスも、1人のファンになってしまった読者からすると、どうしても不満な結果になる…と。

んなわけで、アンジェリークやコルダのTVシリーズは見ないほうがいいのかな〜なんて思っている今日この頃のワタクシでした。


さ〜、「舞一夜」の2回目、いつ見に行こうかな〜。