去年の夏に公開されて、当時からちょっと気になっていたんですが
結局、劇場には行かなかった…という作品。
主要登場人物の声をタレントが当てていることや、
評価が良くなかったことも知っていたので、
あまり期待せずに見ました。
が、結構楽しめましたよ〜。
まず、映像。
3DCGである違和感はあるものの、アップルシードと比べると違和感がなかったかな。輪郭線が付いていない(アップルシードは輪郭線付き)というのも今回の場合良かったのかも。顔の表情が自然で好感が持てました。
それから、アップルシードと比べると、物や人物の「重さ」がきちんと感じられたことに注目しながらみていました。機械や建物の重さはアップルシードでも感じられたけれど、人間の動作に生身の重さを感じなかったんですよね。それが、ベクシルではかなりリアルに感じられた。指の動きなどもかなりリアル。途中、マリアという登場人物が煙草を吸うシーンがあったのですが、その仕草に、ほ〜っと感心しました。
お次はストーリー。
レビューなどで低評価だったストーリー。
「日本鎖国」なんてサブタイトルが付いていることや、薄っぺらそうな影の大ボスに関しては、まぁ、確かに、評価が低いんだろうなぁ……とは思うものの、私は「分かり易くてよかったよ〜」って感じを受けました。
いや〜、実は、アップルシードはストーリーが複雑で、どこに感情移入していいのか分からない…という感想を持っていたんですよね。その点、ベクシルは、非常〜に単純。善悪がはっきりしていて、憎むべき存在をちゃんと作ってくれている。その単純さが低評価に繋がっているのかもしれなけど、アクション映画として十分楽しめました。
日本という国を悪者にしたという点についても、評価が分かれるところみたいですね。確かに、日本人としては双手を上げて賛成ってわけにはいかないのでしょうけれど、他国をモデルにするよりも気分は楽だろうし。架空の国にすればリアリティーが失われてしまって、単なる「ゲームの世界」になってしまう。なので、私は、日本をあのような扱いの対象にしたことには違和感も嫌悪感も感じなかった。
声優については、主要人物の3人(黒木メイサ/谷原章介/松雪泰子が声をあてている)は、あまりしゃべらなかったし(笑)、声の演技で魅せるストーリーでも無かったし、それほど不快には思わなかった。この3人のキャラクタは、ところどころに挿入される回想の映像によってストーリー的キャラ作り込みがしっかりなされていたから…という理由もあるのかな。
ま、松雪泰子の顔はうかんじゃいましたけど、ま、あのキャラを松雪が演じていてもおかしくはないわけで、ま、いっかな〜と。…というよりも、松雪の顔に見えてましたよ(笑)。
キャラクタ的には、日本側にいたトヨエツそっくりのキャラに目を奪われました。カッコいいじゃ〜んって(笑)。もうちょっと、あのキャラについてキャラのストーリー的作り込みをして欲しかったな〜と思いました。トヨエツは好きじゃないけど、あのキャラはナイトキャラっぽくてカッコ良かった〜。
さて、次は「エクスマキナ」を見なくちゃね。
その前に「アップルシード」を再視聴しておこう。
■過去の私の参考日記
→攻殻機動隊GHOST IN THE SHELL』『イノセンス』(2006/05/25)
→映画「アップルシード」(2004/12/13)
(↓ぽすれんの作品ページへのリンク)
監督:曽利文彦
出演者:黒木メイサ、 谷原章介、 松雪泰子、 大塚明夫
収録時間:109分
レンタル開始日:2008-01-25
Story
『ピンポン』の曽利文彦監督が放つ3DCGアニメ。日本がハイテク鎖国を強行してから10年後の2077年。謎のベールに包まれた実態を探るべく、米国特殊部隊“SWORD”の女性兵士・ベクシルが日本に潜入する。声の出演は黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子。 (詳細はこちら)
『ピンポン』の曽利文彦監督が放つ3DCGアニメ。日本がハイテク鎖国を強行してから10年後の2077年。謎のベールに包まれた実態を探るべく、米国特殊部隊“SWORD”の女性兵士・ベクシルが日本に潜入する。声の出演は黒木メイサ、谷原章介、松雪泰子。 (詳細はこちら)