2009年9月10日木曜日

映画「20世紀少年ー最終章ー」 △

最終章、見てきました。
感想は…△。5段階評価なら★2つってところかな。
第1章は○だったんですが、第2章は△、最終章も△。下がり続け(苦笑)。

以降、重大なネタバレは書かないつもりですが、少しでも内容が分かるのが嫌な人は読まないでね。

かなり、マイナス評価をかいちゃっていますが、あくまでもワタクシ個人の一感想ということでご了承ください。不快に思われた方には、「読んだことを忘れる」という対処をしてくださることを望みます。原作、映画のファンの方が読んじゃったらゴメンね。私は良さの分からないアホなヤツってことで黙殺してくださいませ。反論されても、こちらからは反論いたしません。

(1章のときの感想は→こちら
(2章のときの感想は→こちら



マイナス評価ではあったものの、全然面白くなかった…わけでも無かったし、いちおう見に行った価値はあった…とは思う…。まずは、見に行って良かったと思えたところは……


■よかったところ

・「ともだち」の正体や謎がいちおう解けたこと。
(ただし、謎解き部分はスタッフロールの後にあるので要注意。
 スタッフロールで劇場を出ちゃったりしたら謎のまま(苦笑))

・オッチョが相変わらずカッコ良かったこと。



■イマイチだったところ

・「ともだち」の正体、謎が解けたとはいえ、……え?そんなことだったの???と突っ込みたくなったこと。

・ストーリー展開にツッコミどころが多すぎて、どこから突っ込んでいいものやら?ツッコミどころの多い映画って楽しいけど、途中から、もう、ツッコミの食傷ぎみ(苦笑)。

・「ともだち」の正体を追求しようという迫力に欠けていて、焦点がぼやけていたこと(だれも真剣に考えているようには見えなかった)。それが焦点じゃなかったとしたら、何が焦点だったんだろう??

・「ともだち」のとどまることを知らない悪意が私には苦手。

・ヒーローがいなかった…(ケンジもカンナもヒーローっぽくない)。




「ともだち」の正体がわかって、いちおうはスッキリしたけれど、分かってみれば、嘘みたいに巨大になり過ぎた小学生のケンカ…というのか、いじめられっこの逆襲だったわけなのね。ここまで大それた計画を立てられるものなのか?…とか、「よげんの書」を使うことを考えたのはどうして?…とか、そのへんの【リアリティ】が全く感じられなかった。

一方で、「リアリティが無いこと」自体が、この映画のあるべき姿だったのかも?とも思うんだけど、現象としてのリアリティのなさだけじゃなく、登場人物たちの心情がうまく私には伝わって来なかったので、人の心の動きとしてのリアリティがなかった気がするんですよね……。


え〜、デッカいロボットだとか、空飛ぶ円盤だとか、地球防衛軍の制服を着たおにーさんたちとか、昭和40年代の町並みとか、子供の頃の思い出に浸るためのノスタルジックなアイテムがたくさん出てきて、そういうものを楽しむための映画だったのか?…とも思うけれど、それならALWAYSのほうがいいような…(見てないけど)。



というわけで、私には、良さが分からない映画でした。

第1章だけは面白かったです。ケンジがヒーローっぽかったし(ちょっと情けないけど)、「ともだち」とは誰なのか?…というミステリー要素が強かったし、「よげんの書」というキーアイテムから想像を膨らますのが面白かったし…。でも、第2章、第3章になったら、謎解きやらキーワードやらがすっかり忘れ去られて、目の前の悪意と戦うことだけのストーリーになっていたのが残念。

壮大な人類滅亡計画を使った「友達は大切にしましょう」というPR広告だったの…かしら……。


原作はどうだったのかな?
謎解きは二の次だったのかな?
それとも、映像化されたものとは切り込む視点が違っていたのかな???

と、興味はあるものの、う〜ん、でも、原作を読む気もしないなぁ…というところで、私は「20世紀少年」リタイヤ、ということにいたします。