2007年1月17日水曜日

またまたアニメいろいろ

ある程度のネタバレはありますのでご注意くださいませ。


■DEATH NOTE #14「友達」

原作を読んでいたときから好きだったシーン…Lがライトに対して「はじめての友達ですから」という場面…が組み込まれてましたね。タイトルを見たときから、来るな、とは思ったんですけど。

この「友達」という言葉なんですが、DEATH NOTE 13巻での原作者・大場つぐみさんのインタビューの欄外に、“Lは実際にはライトのことを友達とは思っていない”、というようなことが書いてあるんですよね。原作者の方が言っているのだから正しいことなのかもしれないけれど、私は、Lはある意味本気で「友達」という言葉を使ったんだと信じていたいな…っと。

Lはライトのことを、表面上は「キラの可能性は5%未満」とか語っているけれど、実際にライトに会って話をした時点では、キラ確率は70%とか90%ぐらいに上がっていたんじゃないかな、と思う。そう思う(=敵であることが90%の確率)のと同時に、Lにとっては、「初めて出会った」「同じレベルで物事を推理できる人物」でもあったんじゃないかと。

だから、仲良しこよしにはなれないけれど(敵だから)、初めて同じ土俵に上がってきてくれた人物…「友達」だと感じたのではないかと。

…と、熱く語ることでもないのかもしれないですが、好きなシーンだってことで、ちょっと語ってみたくなりました(笑)。



■RED GARDEN(のCM)

GyaOで12話までを一気に見たあと、地上波で放映されている後半を見はじめました。ストーリーの感想は以前にGyaOで見たときから変わらず、面白い、という感覚で見ているところ。

で、今日の話題はCM。地上波で流されているアニメのCM枠でDVD発売のCMが流れるんですが、結構笑えましたヨ。幸薄い感じの主人公の女の子が、幸薄そうに涙を溜めながら悲しい歌を歌う…。アニメの中でもちょっとミュージカル風に登場人物たちが歌を口ずさむことがあるんですが、その雰囲気のまま歌を歌っているんですよね。最初にそのCMを見たときには「暗いCMだなぁ……。ま、雰囲気は出ているけどね…」と思ったんですが、歌詞をよ〜く聞いてみると……「DVD……6話入り……教えてほしい……発売日……」とか歌ってるんですよ。消え入りそうな悲しそうな声で!(笑) そのギャップが妙におかしくて笑えちゃいました。アイデア勝ちですね。


■ガン×ソード

地上波で放送されているときに題名だけは聞いたことがあった気がするけど、どんな内容だか全然知らなかったアニメ。GyaOを覗いたら1話から配信が始まっていたので見てみました。

「痛快娯楽復讐劇」というのがキャッチコピー。

はじまりは西部劇の様相。主人公は、見た目も雰囲気もカウボーイビバップのスパイクっぽい。いい加減に生きていそうに装っているけれど、とにかく強い。ケンカスタイルもスパイクっぽい。笑いの質も似ている感じ。西部劇ということで、トライガンっぽくもある。トライガンの主人公ヴァッシュも似たような性格を装っているし、舞台が西部劇というところも似ている。

 へ〜、面白そうだなぁ〜。痛快娯楽な西部劇かぁ〜。

……と思ってみていたら、第1話の最後の最後ですんごい驚きがっ!!

 ロボットアニメだったのねっ!!!!(笑)

意外っ!めちゃめちゃ意外っ!「ヨロイ」と呼ばれる人型兵器が出てきちゃうのよっ。知らなかったからこそのビックリな展開に、さらに興味がわきましたよ。…ってことで、毎週、更新を楽しみにしてみようかと。…また増やしちゃいましたよ(笑)。




…そのかわり、「D.Gray-man」と「結界師」は切り捨てようかな…と。「天保異聞妖奇士」もどうしようかなぁ…と。どなたかが日記で“天保異聞妖奇士には、入り込めない結界が張られている”なんて表現していたけれど、私も感じてます、その結界……。結界を感じている人、多そうですよね…。先週から話の展開がころっと変わったけど、もしかしたら視聴者の声が届いて急遽方向転換している…って可能性も??(しらんけど)

2007年1月12日金曜日

『人狼 JIN-ROH』

人狼 JIN-ROH『人狼 JIN-ROH』見ました。アニメーション映画。
評価は ○
5段階評価なら ★★★★
ってとこかな。

ぽすれんのリストに入っていて、なんだっけ?と思いながら借りたんだけど、映画が始まってスタッフの名前に「原作・脚本:押井守」「演出:神山健治」と出てきて了解。攻殻機動隊の関連作品として紹介されていたからリストに入れたんだな、と。

昭和30年代のパラレル世界の日本。戦後の混乱で作られた「首都警察」とかいうのの特殊部隊に所属する青年が、反政府運動テロリストとの戦いの中でゲリラ側の少女の死に直面する。裏で進行する政治的な駆け引きと、主人公の心情が淡々と描かれていく…という物語。タイトルの「人狼」というのは、特殊部隊の中にあると言われている伝説(?)の必殺仕事人部隊(?)。

特殊部隊とテロリストとの地下での戦闘シーンもあるし、非情であることが要求される特殊部隊員が主人公ということで、映像的にはバイオレントシーンも多いのだけど、淡々とした物語の進行と全体的に暗い画面で功を奏しているのか、過激なシーンが苦手な私でも大丈夫だった。

…かといって、万人受けする映画でもないという感じ。重たい設定に重たいストーリー。見ていて涙する…という展開でもなく、淡々と、あぁ、そういう話もさもありなん…という感じ(と、自分で書いていても理解不能(苦笑))。


それでも私がわりと良い評価をしたのは、映像がストーリーにぴったり合っていたから。映像的にすごく興味を引かれた。

人物の輪郭も動きも、とてもリアルに描かれているのね。実写の映像から1コマ1コマ輪郭をなぞったんじゃないかと思われるぐらい(もしかしたらそんな風に作ったのかな?)。登場人物たちの顔も、さもありなん、な感じ。アニメではなく、実写の映画を見ているかのよう。

でも、これはアニメなのだ…と再認識させるのが、影の付け方。最近のアニメは顔や体にかなり細かく影をつけるけれど、この映画にはあまり影が描き込まれていない気がしたんですよね。かといって幼稚な感じになるのではなくて、きっちり描き込まれた背景に人物がしっかり溶け込んでいる。溶け込んでいるけれど、なんとなく平面。平面だけどリアルで写実的に感じる……という、なんとなく不思議な感じのする画面。

…と、調べてみたら、この作品はセルで作られているらしい。CGではないのね。


絶賛して人に勧めるような作品ではないようなきがするけど、私はこの作品の不思議な感触に出会えてよかったと思った。

2007年1月6日土曜日

アニメ感想「ガンダム0083」「BUZZER BEATER」「いろはにほへと」「BLEACH」

成人の日が終わるまでは、なんだか落ち着かない日々が続いてます。やることが多いわけじゃないんだけど、家に人がいると落ち着かん。

忘れないうちに一言だけでも…っつーことで。

■機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(OVA) ○

DVD全4巻(全13話)、見終わりました。映像はすごくきれい。人物描写もきっちり描き込まれていてほぉ〜っとうなりながら見てました。特に最後のほうの、主人公コウ・ウラキ(CV堀川りょう)と、対するガトー(CV大塚明夫)の戦闘時の顔が迫力があって、ちょっと感動。アニメでここまで描き込むのか〜って。

内容は…といいますと、ガトーのやりたかったことがよくわからなかったことと、あちこちの裏切りが微妙によく分らなかったんですが、主人公であるコウの視点からはまあまあ面白かったかな。ここまでガンダムをいくつか見てきているけれど、主人公と敵対する人のやりたい事が分らないことが多いんですよね。シャアも理解できなかったし、トレーズも理解できなかったし、ゼクスも理解できなかったし、クルーゼも理解できなかったし。それぞれ自身の信念に基づいて行動しているところは「カッコ良さげ」に見えるのだけど、どうやら私には理解できない「信念」のようで。今回のアナベル・ガトーも、カッコ良さげに見えたけれど、私には理解できませんでした。それに振り回されて成長していく主人公は、これまたガンダムの主人公らしく、落ち込んだり悩んだり誰かのために頑張ったりしながら、それなりにカッコよく。この主人公のコウは、見た目がそんなにカッコ良さげじゃないところがまたよかったり(笑)。

と、男性陣はまあまあよかったんですが、ど〜もヒロインのニナが……。途中までは、よかったんですが、最後のほうの展開はどうなの? そして、最後の笑顔は何なのよ? コウも、もうあんな女にひっかかるなよっ!と言いたかったり(苦笑)。ニナよりモーラのほうが好きでしたよ。キースの情けなさも結構好きだったので(笑)、あのカップリングはワタクシ好み。

■BUZZER BEATER ×

DVDの第1巻を借りて見ました。「スラムダンク」の井上雄彦原作のバスケット漫画が原作。webコミックスとして公開されていたときに読んだはず。スラムダンクとは違う感じだけれど、結構面白かったし、結構泣かされた覚えがあったので、期待して試聴開始!……が……

 2話目の途中で挫折。

もう少し見れば面白くなるんじゃないか…という気持ちもないわけじゃないけれど、んでも耐えられない。これ以上は見ないことにします…。ストーリーを思い出したかったらコミックスを読むことにしますよ。すでに本でも出てるみたいだしね。

私が耐えられなかったのは、主人公ひでよしの声が女性の声だったこと(予測もしてなかった)と、全体のテンポが悪いこと。ストーリーはなんとなく覚えている…という程度の作品だし、主人公の声は想像もしていなかったんだけど、それでも女性の声優さんがあてるなんてことは予想だにしていませんでしたよ。あの挑戦的な性格で、挑戦的な顔の主人公くんの声が、どうしてあんなにかん高い声にナッちゃうんだよっ(ファンの方がいたらゴメンよ)。萩尾もとの「11人いる」のアニメ版を見たときと同じような感じ…「見れば見るほど原作のイメージを壊されそう」…。

それからテンポ。音楽を多用してスタイリッシュにしようとしているのはよ〜くわかる。よくわかるんだが、それが裏目に出ている感じ。製作者側が期待しているほどカッコ良くないし…。あまりにそんなシーンが多いので、話が全然先に進まない。興味を持つまえに、あまり意味のない映像をダラダラと流されたら集中力も落ちるってもんだよ。サッサと「宇宙リーグ」のカッコ良さを見せつけて、ひでよしくんを巻き込むべきじゃなかったの?宇宙リーグのCM、全然カッコ良く見えないし。

ってなわけで、ぽすれんのリストから消しました。絶対に見てやるもんかっ!


■幕末機関説いろはにほへと 13話 ◎

以前に日記を書いたときに「次が最終回なのかも」と思っていたので、見てみてビックリ。だって、終わらなかったんだもの〜(嬉しい叫び)。そういわれてみれば、沖田総司とかがちらっと出てきていたし、まだまだ伏線は張られていましたよね。あくまでも芝居一座関連の出来事はこれで終わりということなのね。

幕末の出来事の裏に、「覇者の首」という特殊な力を持つ亡霊(のようなものだよね)が関わっていたという新しい解釈という風な展開になっているのが本当に面白い。これから舞台は北へ。

あと13話分ぐらいあるのかな。楽しみが続いてよかったよかった。

■BLEACH ○

年末年始はアニメがことごとく放送されなくなるので淋しかったんですが、最初に復活してくれたのは「BLEACH」、放送時間だけじゃなく、放送曜日まで変わっての放送だったから、あやうく見損ねそうになったけど、直前に気がついて難を逃れましたよ。

前回バウント編が終わったので、そのまとめという感じ。それぞれが過去を思い出す…という展開のあと、一護たちは現世へ。さて、これからどんな展開になるのかな……と思ったら、出てきました、平子真子。ここで原作へと戻るということのようですね。そっか、よかったよかった………ん??もしかして、この平子真子の声って

 小野坂昌也さん!?

そ〜いえば関西弁だし口数の多いキャラだもんね(ピッタリ?笑)。原作を読んでいるときにはもっと高い声を想像していたし、だれが声をやるかなんて考えてもみなかったから意外な驚き! こりゃぁ、また、毎週見るのが楽しみになりそうだ(笑)。原作に戻るということは、石田雨竜の出番がしばらくなあまりなくなるんだろうということで、ちょっと淋しかったんですけど、その間は小野坂さんの声で楽しませていただこうかと(笑)。